マッサン 139-141話
「マッサン」、139-141話
マッサンは、酒の統制がなくなるという話を聞いて、15年物のウィスキーをこれまでの統制価格以下の値段で売りだそうとする。利益度外視で、良質のウィスキーを広めようというのだ。しかし出資者のオール阪神が工場にやってきて、「三級ウィスキーを作って利益を出せ」と迫る。マッサンと俊夫は、「偽物」の三級ウィスキーは売りたくないと思っているが・・・。
また、町の復興に協力し、復員者を工場で雇う。復員者は、よく働く。
そこに、竹原の姉の次男で出征していた悟が復員して帰ってきた。悟は、偽物のウィスキーなど作らないというマッサンに「酒に本物も偽物もない」と言い切る。しかも、シベリア抑留の嫌な記憶がフラッシュバックしていて、精神不安定。工場で他の労働者と寝泊まりしていて、泥棒扱いされてしまい、いきなりキレている。
抑留で苦労してきた悟には、三級ウィスキーが偽物などといっているマッサンはぜいたくなだけ。しかし、そんなことをマッサンに言っても、意味ない・・・。マッサンは、今は貧しくて飲める人が少なくても、本物を作り続けることが大事だと思っているので、簡単には引き下がらない。
しかしマッサンも、後になって三級酒は偽物だと思っていたのは、大衆にウィスキーを提供することを忘れたものだったと反省して、市場で流通している三級ウィスキーを分析して、自社でもうまいウィスキーを作る気になる。
悟は他社のウィスキーを分析するマッサンの鼻に感動して、自分でもウィスキー製造をやってみる気になる。