快傑ズバット 32話(最終回)

快傑ズバット」32話、「さらば斗いの日々、そして」


前回と続きの話なので、最初のナレーションで前回のあらすじを説明。早川健は、絶体絶命だったはずなのに、なぜか吊り橋の上で気絶している。用心棒の三兄弟は何やってるの?

神竜は、崖の上にぶら下がっていて、こっちも危ないけど、東条刑事が無事で神竜がぶら下がっている理由は不明。早川健は崖から落ちてしまう。これもなんとなくマヌケ。

東条刑事と神竜は、ホテル清風閣に戻ってきた。みどりがおねえさんの身代わりになって外出。

その頃、早川健は、崖の下でふらふらになっていた。東条刑事、よく探さなくちゃ。置き去りはヒドイなー。

外出した一行は、ダッカーに襲われ、神竜はあっという間にハチの巣にされて崖から転落。この話、崖が出過ぎ。そこに早川健が戻ってきた。崖下で伸びていたにしては、ぜんぜんダメージなさそう。

ダッカー三兄弟にやられそうになった早川健だが、東条刑事がピストルを何発か射つと、場面がまたホテル清風閣。

三兄弟と、総統D(金ピカの変な仮装)が登場して、総統Dがていねいに自己紹介。礼儀正しいね。前フリなしで、ズバットが出てきた。

三兄弟は、おねえさんの開発したズバット用強化スーツを着ているので、弾丸も通さないのだが、戦いが省略された状態で、吊り橋にぶら下がっている。これも唐突でおかしい。

最後は、ズバットと総統Dの対決。総統Dの「ダッカーキック」が出たが、大した効果はなく、2人のしばきあいが続く。東条刑事が、地面に伸びていた総統Dの仮面を剥ぐと、なんと総統Dの中の人は神竜伸介だった。これもむりやりすぎ。

ズバットスーツを置いたままでいなくなる早川健。早川は、飛鳥五郎のお墓というか、記念碑にお花と「悪の大組織 ダッカー全滅!」と書いたお札を置いて去っていった。みどりとオサムくんは、東条刑事の言葉で、早川健ズバットの正体だったと知るのでした。


この最終回、脚本と演出がむちゃくちゃでいろいろとおかしい。ズバットの正体が早川健だということを知らないのは、このドラマではみどりとオサムくんだけだから、見ている方はぜんぜんおどろかない。戦闘シーンは尺がないので、省略しすぎ。

最終回なので、長坂秀佳はいつもにも増して内容を詰め込みすぎ。このドラマ、いつも尺に対して脚本のボリュームが多すぎて余裕がない。監督はシーン省略ができなかったので、結果的にシークエンスがおかしなドラマになっている。総統Dはあんまり強くないし。

いつもむちゃくちゃドラマだったので、最終回が多少ひどいのもお笑いのうち。しかし総統Dがじつは矢吹二朗だったというオチはヒドイ。