世界の果て

ポール・セロー『世界の果て』、村上春樹訳、文藝春秋、1987

たまにいく飲み屋の名前と同じ題だったので、思わず借りてきてしまった。もちろん村上訳という理由もある。短編集だが、表題作の「世界の果て」はとてもいい。あとは、「コルシカ島の冒険」「便利屋」「緑したたる島」がまあまあ。訳者あとがきを読むと、著者は非常に多作な作家のようだ。これくらい面白ければ、他も退屈はしないだろうから、今度また探してこようという気になった。