間取り図ナイト 岡山 2014

「間取り図ナイト 岡山」、ONSAYAカフェ奉還町店、2014.10.26


これは近来、おもしろかったイベントの一押し。「間取り図」の紹介をする森岡友樹氏、「装テン」(装飾テント)の紹介をする内海慶一氏、「マンションポエム」の哨戒をする大山顕氏の3人による、スライドショー。

「間取り図」がかなり笑えた。これは全国の変な不動産物件を、間取り図と写真(これを実地で調べるのは大変なので、ネットで発掘しているのだろう)で見せるもの。こんな変な住居が実在しているのかといちいち驚かされる。というか笑うしかない。スライドが非常によくできていて、ツッコミがそれぞれの物件に入っており、トークを聞く前から笑えるが、トークそのものも非常におもしろい。

「装テン」は、商店の軒に看板代わりにかかっているビニールテント状のアレを次々に紹介するもの。これはそんなに爆笑するようなものではないのだが、赤瀬川原平の「トマソン」に通じるおもしろさがある。この前NHKで放送された、「東京の100年」にも、明治末期の銀座で装テンが写っていたという。

「マンションポエム」は、大山氏がラジオで語っていたのを何度か聞いていたので、これだけ知っていた。しかし、実物の抗告を見せられると、おもしろさは倍増。マンションの広告はテレビや折込だけでなく、ネットにも氾濫しているので、アニメまで製作されている。このスライドショーは、ただ写真を見せるだけではなく、ご本人の分析つきで、マンションポエムの対象になっている地域、コピーの形態素分析、東京と大阪の比較など、相当手間がかかっている。ご本人によると、マンションポエムはウェブサイトからコピーすることができず(フラッシュになっているため)、全部手書きで写してこなければならない。これは資料作成がたいへんだわ。その分、おもしろいのだが。

不動産ネタのトークがこれほどおもしろいということが新発見。雨の中、岡山まで行ったかいがあった。帰りは土砂降りでたいへんだったが。