新・夢千代日記 5話

「新・夢千代日記」5話


前回流れていた、おスミさんの置き手紙が読まれる場面から。金魚は、「あんたが止めんからだ」とアコを平手打ち。ひどいなー。みんなショックだが、おスミさんの決めたことを受け入れているのは、夢千代だけ。

夢千代は、広島での有田の告白を受け入れて、有田と母の関係を認める。劇中劇で、昔の有田久三と夢千代の母が一緒にいる場面が出てくる。有田は、白兎で調子を悪くして倒れてしまう。高血圧で目が回ったので、はる家に担ぎ込まれて寝ている。有田は、「わしはあんたの父親だというつもりはありませんよ。わしはあんたの父親にはふさわしくない男です」と、夢千代に言う。夢千代も、おとうさんとは言わないし、有田も夢千代としか呼びかけない。「ただ道で会うことがあったら、あいさつだけはさせてください。それでかまわんでしょう」と言われて、どう答えていいか迷っている夢千代。

はる家では、松田優作が消えてしまった。新幹線で広島に向かっている。カネは持っていないはずの松田優作だが、アコが自分の貯金通帳からカネをやったのだ。夢千代が尋ねると、正直に白状するが、金魚は「アコの父親と同じくらいの年だから、アコがあんなになつくんだらあか」と複雑な表情をする。金魚は母親としての自分の役割に自信がもてなくなってきたのだ。金魚は、客で来ている船会社の社長、小坂一也に口説かれていて、一緒になるにはアコは連れてくるなと言われ、迷っている。

菊奴は、旅芸人の芝居にまるっきりはまっている。この一座の菊次郎(ピーター)に惚れている。この旅の一座は出番が多いのと、菊奴がかなり執心しているので、後々重要な役割になると思うのだが、これの扱いがどうなるかがわからない。

ストリップ小屋では、アコが客席で寝ていた。この場面ではアサ子は脱いでない。アコはアサ子に貯金通帳を渡して、預かってくれるように頼む。

夢千代はこの温泉町の出身の華人の歌を読んでいる。この歌人の役にあたっているのが、松田優作(二役)。

そこに松田優作が急に帰ってきた。広島に行けば、何かを思い出すだろうと思って行ってきたのだが、結局大したことはわからない。ただ、自分がタカオと呼ばれていることを思い出しただけ。しかも、「女の人が僕を指さして、人殺しだと言っています」という。これもそれ以外のことは思い出せない。アコに借りたお金はちゃんと返してきた。これ以上迷惑を掛けたくないと言って、出ていこうとするのだが、夢千代は、「どうかわたしに助けさせてください」と、松田優作を引き止める。


第1シリーズ、第2シリーズが5話で終わっていたのに、このシリーズは10話完結なので、半分まで来ているのに、わからないことだらけ。特に松田優作。夢千代は、「人を助けられる間はわたしは生きていられるんです」と言っているので、松田優作の正体がわかった時に、展開がありそうなのだが。