続・夢千代日記 3話

「続・夢千代日記」3話


夢千代は、警察署に出かけて、中条静夫から家出少女の話を聞く。横浜から来た中学3年生。この中学生が探している「上村洋一」を見つけたら、果物ナイフで刺すつもりだと、中条静夫は断言。理由は、「上村洋一」が中学校の元教師で、家出少女を強姦したからだという。刑事さんは、女心がわかってないなあ。

長門勇は、ストリップ小屋に呼んできた石坂浩二が、いつまでたっても裸の壁絵を描いてくれないのでイライラしている。石坂浩二は、夢千代しか描かないのだ。

中条静夫は、わざわざ夢千代の置屋にやってきて、家出少女に「明日母親が迎えに来るから」と告げる。家出少女は、夢千代を責めて、出て行くと言い出す。当然、上村洋一を刺すつもりだろうという追及も否定。中条静夫が部屋から出されて、夢千代と二人きりになった後、夢千代は、自分も昔男を刺そうと思っていたことがあると告白。夢千代は輪姦されたことがあったのだ。白血病だとか輪姦だとか、夢千代は不幸の塊。まあ、それがいいのだが。

ストリップ小屋の絵描きは、自分が描いているのが夢千代のことだと知り、置屋に自分からやってきて、夢千代のことを絵に描かせてくれと頼む。しかし、そこに家出少女が帰ってくる。なんと、家出少女が探していた上村洋一は、この絵描きだったのでした。家出少女は泣きながら出て行ってしまう。

当然、石坂浩二と家出少女の間には、まだ明るみになっていないことがいろいろとあり、それを言わないままで石坂浩二は帰っていく。

夢千代が、「二人きりで会いなさい」と、家出少女を煙草屋旅館に連れて行く。

温泉街の奥に新しくできたホテルで、何か怪しいことが起こっていることがほのめかされ、従業員のいしだあゆみが裸足で逃げてきたところで終わり。


このドラマは、ちょっと吉永小百合の薄幸ぶりがくどいといえばくどいのだが、吉永小百合の圧倒的な存在感と、脚本のうまさ、脇役陣がすべてハズレなしの好演で、くどい要素がほとんど気にならない。特に、脇役の中でも、今は名前の残っていない役者が演じている役=家出少女や、ストリップ小屋に呼ばれてきた黒人とのハーフの女が非常にいい。

このシリーズは全部見るつもりだが、これを見ると「花へんろ」が見たくなる。ソフト化されているかどうかがわからないが、NHKでなんとかしてくれないのだろうか。