ジャッジ・ドレッド(1995)

ジャッジ・ドレッド」、シルベスター・スタローンダイアン・レインほか出演、ダニー・キャノン監督、アメリカ、1995


これはリメイク版ではなくて、シルベスター・スタローンの出ている最初の映画の方。

未来都市を支配するスーパー裁判官兼警察官兼執行官「ジャッジ」のお話。シルベスター・スタローンは、「最も法に忠実なジャッジ」ということになっているが、法に忠実も何も、すべて裁判はジャッジが一人でやっていて、即決で処刑もアリ、ジャッジ自身は非行がない限り責任は問われないことになっているので、ジャッジイコール法みたいなもの。

シルベスター・スタローンジャッジ・ドレッドは、無実の罪で逮捕され、死刑になるところを減刑されて終身刑(ジャッジの裁判は即決ではなく、ちゃんと弁護人がついていて、ジャッジの評議会が裁判を行う。これだけが普通の裁判)。しかし刑務所に移送されるところを無法者にさらわれてしまい、こっちでも危うく殺されるところを、評議会の長官ファーゴに救われる。ファーゴが臨終に明かした秘密とは、ドレッドはファーゴのクローンとして作られ、ドレッドの以前の同僚で、殺人でドレッドに逮捕されたリコが、同じクローンの兄弟だったというもの。

結局ドレッドとリコの決闘になって終わるので、終わりの意外性はあまりなし。でも、ジャッジ・システムという設定やら、アメフトのプロテクターみたいな変な扮装、シルベスター・スタローンの俺様キャラなど、いろいろ突っ込みがいがあって楽しい。ドレッドの決め台詞「おれが法律だ」がいい。

昔の映画なので、「ロボコップ」と同じくらいの制作年代かと思ったら、「ロボコップ」は1987年なので、こちらがだいぶ新しい。テイストはこちらのの方が安っぽいが、それも味のひとつ。