続・夢千代日記 2話

「続・夢千代日記」2話


石坂浩二は、ストリップ小屋の壁絵を描いている。この場面に絡んでいる、ストリッパーの緑魔子と下働きのあがた森魚が非常にいい感じ。端役の隅々までいいのがこのドラマ。描いているのは、夢千代。きれいだが、吉永小百合にはあんまり似てない。

前回に出てきた家出少女は、「好きな男と結婚したくて出てきた」と言っているわりには、相手の男がどこにいるのかを知らず、「わからなかったら、死にます」と物騒なことを言っている。

いしだあゆみは、自分の娘を小学校に転入させようとして先生の檀ふみに会うのだが、「転入には前の学校の在学証明書がいる」と聞いて、さっさと消えてしまう。今度できるホテルの従業員だが、身元を明かしたくないのだ。

刑事の中条静夫は、家出少女のことを聞きつけて、はる屋にやってきて少女を追及。横浜から来たのだ。少女が果物ナイフを持っていたので、少女を問い詰めようとするのだが、夢千代とはる屋の人々に止められる。

金魚こと秋吉久美子のところには、娘のアコを連れ戻そうとして、生みの親の松本ちえこがやってくる。松本ちえこ、ものすごく久しぶりに見た。これがまた薄幸を絵に描いたような役。当然秋吉久美子とはバトルになりかけるのだが…。ここでの、アコを引き止めたいのだが、生みの母に引き渡さなければならないと悩む秋吉久美子の芝居がうますぎる。

最後は、アコ自身が、秋吉久美子の方を選ぶのだが、この場面も演出が渋い。深町幸男はすごいわ。