赤毛のアン(1979 アニメ版) 7話

赤毛のアン」(1979 アニメ版)7話、「レイチェル夫人恐れをなす」


隣人のレイチェル夫人がグリーンゲイブルズにやってきた。アンを手違いで引き取ったことは、アボンリーの噂になっていて、レイチェル夫人はマリラに同情する。マリラはアンのことを気に入っているので、全然気にしないのだが、マリラはアンを呼んでくる。

レイチェル夫人はアンの前で、「器量で拾われたんじゃないことは確か」「不器量」「赤毛」「そばかすだらけ」とさんざんなことを言う。アンは怒って、レイチェル夫人をさんざんにののしる。アンを部屋に返した後で、マリラはこっちも怒っているレイチェル夫人に、「あの子の前で器量のことをあんな風に言うのはよくない」とたしなめる。レイチェル夫人は、マリラにもけんつくを食わせて退散。

アンを叱るマリラだが、アンから「自分が器量のことをひどく言われたと思ってみて」と言われて、自分が小さな頃に器量の悪さを大人に指摘されたことを思い出す。

このアニメで、マリラの気持ちを表現するのは初めて。この場面までマリラの感情をとっておくのがこの作品の渋いところ。マリラは、アンと同じところがたくさんあったのだ。強情で、容姿にコンプレックスを持っている。

部屋に引っ込んで言うことを聞かないアンをなだめに行くのはマシュウ。マシュウは、アンをレイチェル夫人に謝らせて、事を丸く収めたい。そこを説教ではなく、「おまえが下に降りてこないと寂しい」とフォローするところがいい。

アンは階段に降りてきて、マリラに自分の非を認め、マリラといっしょに歩いてレイチェル夫人に謝りに行く。もうアンの機嫌は直っていて、お詫びの文句を考えてニコニコしている。アンの謝罪はやたら芝居がかったもの。レイチェル夫人はあぜんとしているが、機嫌を直してアンを許してやる。「あたしの知り合いに小さいころ赤毛だったけど、大きくなるときれいな金褐色になった子がいるよ」と言ってやるので、アンは大喜び。レイチェル夫人もかなりいい気分になっている。

帰り道でアンがマリラの手を握るので、マリラはとても心が暖かくなる。

アンがグリーンゲイブルズに来るエピソードが終わったすぐ後の回だが、これまでの回に勝るとも劣らない、傑作回。全話見るのは時間がかかるので、その前に原作本を読みたい気になってきた。