マイティジャック 4話

「マイティジャック」4話、「祖国よ永遠なれ」


この回はQのスーパーメカが出ない回。Qのミサイル基地くらい。その分、ドラマに比重がかかっている、と言いたいところだがそこはマイティジャックなので、隙だらけ。

アジア某所の回教国(セリフでそう言っている)、エリジアの首相が、エリジアの在日本大使館で暗殺された。もちろん背後にいるのはQ。矢吹の指令で、マイティジャックが調査を始める。

調査にかかった天田の前に現れたのは、エリジアの軍人で大学の同級生、イスマール・ギム(山本耕一)。なんで外国人役なのに外人使わないのか?もちろん山本耕一は、純粋日本人なので、日本人にしか見えない。ところどころ怪しげな外国語らしき言葉(何語かわからない)をを使っているが、日本人のカタコト外国語にしか聞こえない。なのに、天田のことを「アマーダ」(アクセントは「マ」)と、外国んっぽく呼んでいるのがおかしい。

マイティジャックは、山本耕一がQのスパイではないかと疑っているのだが、天田は同級生のことを疑いたくない。結局Qのスパイは、エリジアから来た秘密警察の高官、梅田こと南原宏治。こいつは何をやっても悪そうなので、どこに出ていてもすぐに悪者とわかる便利な俳優。この人を外国人だと言いはることにはムリがあったのか、元日本帝国軍人ということになっている。この頃は、普通「大」日本帝国軍人という言い方が普通だったはずだけど。

山本耕一は、Qの存在を信じられないので、天田の言う「Qの陰謀説」も信じないのだが、梅田に殺されそうになりかけて、逆に梅田を撃ち殺してしまい、やっとQの陰謀を信用する気になる。Qの陰謀は、エリジアの国境付近の火山にミサイル基地を作って、そこからミサイルを撃ってしまえという乱暴なもの。

それではMJ号でミサイル基地を潰してしまえということになるが、「外国の領土にMJ号が勝手に入ることはできない」と天田が言い出して、簡単にはいかなくなる。しかし、MJ号が外国領土に入れないのだったら、日本の領土内と公海、公空にいるQしか攻撃できないことになる。1話で、南のどこか知らない無人島にあったQの基地をMJ号がバンバン攻撃していたが、あれはいったい何だったの?日本や沖縄(まだ返還前)では絶対なさそうな場所だったが。

ここで天田が一計を案じて、天田がピストルを当隊長に突きつけて、MJ号を乗っ取ったことにして、山本耕一をエリジアに運び、攻撃はいきなりMU号特別隊員ということにされた山本耕一に爆弾を抱かせたピブリダーを操縦させて、ミサイル基地に体当たりさせるということになる。これもどう考えても乱暴な作戦。こんなことが許されるのなら、MJ号が自分で爆撃しても問題ないはずだし、だいたいピブリダーで爆撃するのではなく、カミカゼアタックという作戦の意味もわからない。

Qのミサイル基地からは、対空ミサイルがMJ号にバンバン撃たれるのだが、当が「キャッチミサイル発射」と命令すると、MJ号のミサイルが敵ミサイルを全滅させる。えらい技術だ。しかしQもミサイル基地の発射口が一つだけ、攻撃用ミサイル一発だけって、計画が甘くないか?そんなヌケサクだから、マイティジャックなんかに手もなくひねられてしまうのだ。