透明ドリちゃん 1話

「透明ドリちゃん」1話、「パパ! 私を叱って」


石ノ森章太郎原作の魔法少女もの(実写)。主人公は小学校5年生の青山みどり(柿崎澄子)。男の子とケンカしたことがきっかけで、弟といっしょに、妖精に魔法の国フェアリーに連れて行かれる。そこでみどりは、ガンバス大王(藤村有弘)と、王妃から、いなくなっていたゼリアン王女だと言われる。

みどりは、自分には父(佐藤允)と母(吉野佳子)がいるから家に返すように主張するので、ガンバス大王は、「人間に夢を与える」ために、「ドリームボール」を渡されて、人間界に帰ってくる。大王と妖精から絶対秘密を守るように念押しされるので、みどりは魔法のことは弟以外には話せない。

みどりはケンカの仕返しに、男の子に犬を連れて行かれてしまい、助けようとしてボートに乗ったまま川に沈みそうになる。ここで魔法を使うのかと思ったらさにあらずで、みどりを助けに行くのはお父さん。ぜんぜん怒らなかったお父さんが、みどりを心配して初めてみどりを平手打ちする。みどりは、「やっぱりわたしのパパだわ」と感激して終わり。

妖精の声をあてているのは、つい先日亡くなった永井一郎。ドリちゃん役の柿崎澄子は、今風の美少女とは違うが、昔風の可愛い子。「四年三組のはた」に主演していた人。

このドラマは1977年放送だが、再放送されていた記憶がほとんどなし。脚本は上原正三だが、1話なのに、ドリちゃんが魔法を使う場面がほとんどないし、進行はもたついている。ドリちゃんの可愛さと音楽(渡辺宙明)でもっているような話。しかし、佐藤允もそうだが、藤村有弘とか曽我町子が出てくるのがなつかしい。子供中心ドラマなので毎回は出ないのだろうが、このキャスティングでごはんが進みそう。