マイティジャック 1話

「マイティジャック」1話、「パリに消えた男」


マイティジャックを全部手に入れたので、ひさしぶりに最初から見ているが、うーん、やはり微妙。

1話のオープニングは、OP映像なしで、いきなり隊員が集まってMJ号が発進するところから。このつかみは非常にかっこいい。矢吹郷之助がストップウォッチをみて、「13分43秒、前回より11秒アップだ。よろしい。テスト終了」と言っているが、いつからカウントしてるのか?隊員が全部MJ号に乗ってからだったら、ドックに注水するだけで10分くらいはかかりそう。ドックを出てからでも、いったん浮上して、そこから離水、内部を点検して「戦闘準備よし」になるまで、そんなもんじゃ済まないと思うが、そこが万能戦艦か。

ここからOPが始まって、矢吹さんによる敵組織Qの説明と、マイティジャックを設立したことの説明。ここまではいいが、当八郎がQに捕まって、調査が始まるところからが退屈。最初に当が誰なのかを説明してしまうと、話がスリルにならないのはわかるが、なぜ当を探さなければいけないのかが最後になるまでわからない状態で、ずっと話が進行するのはだるい。当が正式に隊長として着任するまでは天田が隊長のはずなのに、当が救出されて乗艦してからいきなり指示を出し始めるのもおかしい。

当の発信機が出す電波の周波数しかわからないのに、どうやって場所がわかるのかとか、エキゾスカウトはいちいち組み立ててから発進しているのかとか、そういうところはいいとして、MJ号の目的がQの指揮官(ウルトラセブンの「蒸発都市」の男)に全部バレているのはマズくないか?それがバレているのに、MJ号がQの基地がある島にあっさり接近できるのも変。ハイドロジェットVって、けっこう大きいのかと思ったら、MJ号に比べてめちゃめちゃ小さい。まあ潜水艦はともかく、飛行機はMJ号から飛び立つ時はいいとして、絶対着艦はできないね。

当を救出したMJ号が、島を爆撃して基地を破壊する場面はよくデキている。というか、この話、出来がいいのは、特撮部分と冨田勲の音楽だけで、ストーリーはだるだる。その特撮と音楽のおかげで見ていられるのだが。

11人のクルーは、ドラマとしては多すぎるし、設定としては巨大戦艦を動かす人数として少なすぎ。13話やっても、全部のクルーをクローズアップすることができなかったのだから、もっと少なくてもよかったかも。

13話プラス「戦え」編26話で、全部で39話なのは、見るにはちょうどいい話数。無印編はだるい話が続きそうだが、ちびちびと見ていくことにする。