八重の桜 43話

「八重の桜」43話、「鹿鳴館の華」


山川捨松は日本に帰ってきたが、経歴を活かせる就職先は見つからない。兄の浩は、捨松を同志社女学校で雇ってくれないかと襄に頼み、襄は快諾。

しかし、大阪鎮台にいた浩が中央に戻ると、陸軍中将大山巌が訪ねてきて、捨松を後妻にもらいたいと言ってくる。アメリカ帰りの才媛を妻にできれば、不平等条約改正の役に立つというのが大山の考え。しかし浩は、「妹を道具のように扱うな」と怒って、大山を追い払う。

捨松当人は、「日本のために働けるなら、大山のアクセサリーで構わない」とさばけた態度。大山と捨松は、西郷従道邸のパーティーで顔を合わせるが、率直な大山に捨松は好意をもつ。浩は、覚馬から渡された、川崎尚之助が書いた「会津戦記」を読んで涙。捨松も結婚は無理とあきらめかける。

襄と八重は、同志社大学の設立を勝海舟に頼むために上京する。勝海舟は快諾。その後山川家に出向くと、ちょうど大山巌が訪れて、捨松に求婚している。「薩摩と会津が結婚すれば、恨みを乗り越えたことになる」という大山に、浩は「それは勝者の勝手な理屈」と受けれいない。そこに八重がいきなり割って入って「腕相撲で勝負」と言い出す。

腕相撲はもうちょっとで八重が勝ちそうになるが、捨松は大山を応援し、結局大山の勝ち。これで結婚が決まり、一同ニコニコして仲良くなるのでした。

欧州視察に行っていた伊藤博文が帰国し、強力な官僚制が必要で、そのために東京大学を官僚育成機関にしようと言い出す。山川健次郎は反論するが、「会津者か」の一言でまったく相手にされない。

大山と捨松の結婚式は、できたばかりの鹿鳴館で執り行われた。一方、徴兵令が改正され、私立学校の生徒は徴兵令猶予の対象からはずされる。


八重が大山に腕相撲を挑む話は、あまりの強引さにあぜん。このくらい強引な話にしないと、八重を大山巌と捨松の結婚に絡ませるわけにはいかないのか…。八重が鉄砲を撃っていたからといって、綾瀬はるか反町隆史と腕相撲でいい勝負というのは、あまり説得力はないが。山川家の人々が、ちゃんと話に結びついたので、これはこれでよし。