八重の桜 42話

「八重の桜」42話、「襄と行く会津


演説会に出ていた板垣退助がテロリストに刺された。大阪で療養する板垣のところに、襄が同志社を私立大学にしたいと頼みに行く。襄はミルクセーキで板垣を見舞い、板垣も人民の力を育てるためには上下の区別をなくさなければならぬと応じる。

襄は伝道旅行に東北に行こうと言い出す。八重とみね、みねの夫伊勢時雄も一緒に行くことにするが、覚馬は行くことを断る。故郷に置き去りにしたうらのことが気になっている覚馬。

道中、安中の襄の実家で、徳富猪一郎と会う襄たち。徳富は、自分で新聞社を作ると言い、襄は徳富のために板垣への紹介状を書いてやる。

会津に着いた一行は、昔の面影がほとんどなくなっている会津に着いた。城も取り壊されて、すでにない。それでも、元の山本家の場所を探し当て、八重は角場のあったところを見つけて昔を思い出す。

うらを探していた一行は、使用人のお吉に出会い、無理にうらの居所を聞き出す。「もう縁は切ったから」といううらに、みねが嫁に行ったことを告げると、うらの目には涙。一緒に今治に行ってくれとみねは頼むのだが、「ここに残るのは自分で決めたことだから」と断る。

八重は、うらとみねを会わせなかった方がよかったのではないかと後悔するが、襄は「うらも重荷を下ろしただろう」と言い、傷ついた人々のために、会津に教会を作ると言う。

山川浩の弟、健次郎は帝大の物理学教授になり、その妹捨松がアメリカから帰国する。アメリカに10年間いた捨松は英語しか話さない。日本語は忘れたのかとあきれる家族。しかし、アメリカに10年間いたことになっているにしては捨松の英語の発音はあまりきれいではない。


今回は、回想シーン中心。会津編が終わった後で会津のことがなかったことのように扱われるのは、ドラマ的にはよくないので、これはこれでよし。砲術の鍛錬も、尚之助とのエピソードもちゃんと出てきた。

しかし、主役の八重が年をとった姿になってないのと、それに合わせたのかうらも老けたメイクになっていないので、みねが子役だった頃から役者が変わっているのに、うらはほとんど元のままだからどうしても違和感が。長谷川京子は、30代半ばだから成年近い娘がいてもおかしくはないが、やっぱり変な感じは拭えない。