八重の桜 41話

「八重の桜」41話、「覚馬の娘」


民権運動の高まりに、政府は集会条例で抑えこもうとするが、問題は財政建て直し。税の増徴が必要で、岩倉と伊藤は地方から取り立てることにする。槇村正直は、府会を通さずに税の追加徴収の通達を出してきた。

府会議長の覚馬は、府会を通さない増税は認められないと槇村に抗議する。槇村は「飼い犬に手を噛まれた」と激怒。覚馬は中央政府に槇村を弾劾する上申書を送るが相手にされない。そこで、覚馬は新聞に増税問題を書かせることにする。徳富猪一郎は、東京で槇村を弾劾する新聞を読み、新聞の力を実感する。

槇村は、伊藤から府知事から元老院に席を移すように勧められる。遠回しに首だと言われたのだ。槇村は木戸の名前を持ちだして抗議するが、「いつまで木戸の名前が通ると思っているのか」と一蹴される。槇村は、臨時府会を開かせ、追加徴収の通達を一旦撤回し、改めて議案として追加徴収を持ち出す。

覚馬は、槇村と直接会って、引退を勧める。自分が府会を辞めるので、知事が勝ったということにして引退してくれという話。槇村はこれを受け入れ、演説会を禁じる府条例を撤廃することを置き土産にして、京都を去る。

同志社で演説会が開かれることになり、同志社の卒業生で、今治に布教に行っていた伊勢時雄が戻ってくる。覚馬の娘、みねと文通していた伊勢時雄は、覚馬、襄、八重が揃っている場で、いきなりみねに求婚。覚馬は、みねに結婚してもよいと告げるのだが、それまで養子を取って山本家を継ぐように言われていたみねは、養子にならない伊勢時雄との結婚をあっさり許されたことに合点がいかない。八重は、離婚したうらも、覚馬もみねの幸せのことだけを考えているのだとみねを諭す。

翌日の演説会で伊勢時雄が演説している最中に、みねは覚馬に伊勢時雄と結婚して今治に行くことを告げる。

中央政府汚職問題で紛糾し、大隈重信薩長藩閥を攻撃して勢力を伸ばそうとしていた。岩倉と伊藤は相談して、大隈重信一派を政府から放逐し、その代わりに国会開設の詔書を出して、懸案を一気に片付けることにする。

国会開設の詔書が出て、社会は10年後の国会に向けて動き出す。襄は、同志社を私立大学に改組する決意を八重に告げる。


今回で、高嶋政宏槇村正直は降板。おもしろキャラで、出番を楽しみにしていたので、いなくなるのはざんねん。全体の話も、同志社学園ドラマみたいにならなくてよかった。民権運動、同志社の大学化、日清戦争といろいろネタがあるので、あと9回、退屈な展開にはならなくてすむみたいだ。