八重の桜 38話

「八重の桜」38話、「西南戦争


同志社の新しい校舎ができて、八重、襄、生徒たちはそちらへ移ってくる。そこにいきなり西郷が鹿児島で挙兵したという知らせが。覚馬と八重は、すぐに府庁に行くと、府知事の槇村からていねいな説明が。覚馬は、木戸孝允が御所にいると聞いて嘆願に行こうとするが、槇村に阻止される。

山川浩佐川官兵衛は、会津戦争の汚名をすすぐ機会と勇躍する。佐川は殿様に拝領した正宗を持ち出す。木戸、大久保は西郷軍追討を決め、政府軍が出動。

田原坂が抜けないので、山県有朋は焦っているが、決死隊を募ると、佐川や斎藤一あらため藤田五郎らが志願して抜刀隊が編成される。佐川は、大山巌に見栄を切って出動。田原坂は落ちたが、佐川官兵衛は蜂の巣になって戦死。

山川浩が、兵営で命令を下していたところに、西郷が単身で現れる。これは山川の脳内妄想。山川は会津を攻めた理由を西郷に糾問する。西郷は「内乱は二度と起こさん」と言い残して消えていく。山川は熊本城に入城する。

覚馬は、襄と共に、木戸孝允を訪ねて、停戦を訴えるように頼むが、木戸は行くところまで行くしかないと断る。そのまま木戸は倒れて、まもなく死んでしまう。

鹿児島では、西郷軍がいよいよ最後になり、政府軍の総攻撃は、9月24日。ちょうどこの回の放送とかぶっている。西郷が介錯されるところまでやって戦争は終わり。大久保の死はナレーションだけ。

八重は、なんで今になって戦争をしなければならないのか、と、完全に引いいている。同志社に女学校を開くのに、科目を女紅場と違って、同志社に合わせることを推している。それでも女学校からは生徒が逃げ出して、同志社英学校の授業をのぞきに行く。


この回で戦争は終わりで、西郷もいなくなるので、西郷はやたらとアップにされている。このドラマで、吉川晃司が西郷役で出てきた時には、「太っていない西郷隆盛」を初めて見たのでびっくりしたが、結果としては非常によくやっていた。俳優として、こんなに上手な人とは知らなかった。今回は、西郷も、佐川官兵衛もいい死に方になっていて、戦争を締めくくるのにふさわしい最後。

しかし、最後に同志社女学校の生徒が英学校に潜り込む学園ドラマになってしまって、余韻が台なし。八重や襄は、西南戦争には何も関係ないし、話を同志社に引き戻さないといけないのかもしれないが、これはないでしょう。

この先、ずっと同志社学園ドラマが続くのか?八重、襄、覚馬の周りの話だとそういうことになっていくが、もう仕方ないのか。前半のシリアス路線がやはりなつかしい。このドラマで朝ドラみたいなことを毎回やられると、つらい。