夢千代日記 1話

夢千代日記」1話


吉永小百合の代表作。たまたまDVDがあったので、とりあえず1話を見てみた。

吉永小百合が山陰線の列車に乗って、林隆三とはじめて会う場面、外の風景は合成だし、安い感じなのだが、吉永小百合のかたくなな感じと、林隆三の刑事らしからぬ感じがマッチしていて、これはアタリだ。いまはない余部鉄橋も雰囲気だしまくり。

キャストは、今となってはいなくなった人が続出だが、これだけ豪華なメンバーを揃えられたのは、早坂暁NHKの威力か。樹木希林楠トシエ大信田礼子佐々木すみ江、夏川静江、秋吉久美子緑魔子中条静夫ケーシー高峰長門勇ほか、端役まで行き届いた配役。

この回では話ははじまったばかりで、林隆三が追いかけている芸者の市駒すら名前だけで本人が出てこない。吉永小百合原爆症の話もまだ出ない。それでいてちゃんと山は作ってあって、話は成立している。

吉永小百合は、キレイだが、むしろ30年後の今でもほとんど美しさが衰えていないのがすごい。武満徹もいい曲を書いている。とりあえず、この第1シリーズは見なければ。