八重の桜 33話

「八重の桜」33話、「尚之助との再会」


明治6年、八重は女紅場の舎監。舎監だが、英語の授業は生徒といっしょに受けている。当然教師は外国人で、授業もすべて英語。「あなたたちの夢を話しなさい」と言われて、八重はとうとうと演説。前回から2年も経っていないはずなので、長足の進歩だ。しかし生徒の学費はタダなので、生徒が増えてしまい、月謝を取るという噂が広がって、生徒はそれに脅えている。八重が自分で大参事の槇村正直にかけあって、女紅場への予算を増額させる。

中央は征韓論でおおもめ。そこに槇村正直が逮捕されて東京に送られたという報せが入り、覚馬は槇村を助けるために八重を連れて東京に行く。横浜まで船に乗り、横浜からできたばかりの汽車に乗って行くので、八重は大喜び。覚馬は槇村釈放の陳情に、木戸孝允を訪ねるが、そこに岩倉具視もやってきた。木戸は、槇村釈放を司法卿の江藤新平に働きかけるのは、長州の立場上できないという返答。覚馬と八重は、木戸と岩倉にえらそうに意見をしている。陳情に行ったというくだりはいいが、政府の大幹部に陳情に行っているのに、逆に説教してどうするのよ。

征韓論で政府内は分かれてしまい、江藤、板垣退助西郷隆盛は政府を去るので、槇村正直も釈放されることになる。覚馬と八重は、勝海舟に会いに行くが、そこで尚之助の消息を聞かされる。八重は、浅草にいるという尚之助のところに訪ねていき、寺子屋で糊口をしのいでいる尚之助に、夫婦でなくてもいいから側においてくれと頼むが、尚之助は「もう二度とここに来てはいけません。あなたは新しい時を生きる人だ」と断る。

新島襄ことオダギリジョーは、アメリカで「内戦後の日本に学校を作りたいので、寄付してください」と演説して、カネをじゃんじゃん集めている。しかしやっぱりオダギリジョーの発音は悪い。京都でちょっと英語を勉強しただけの八重よりも下手。これはないでしょ。


新政府幹部に説教する八重と覚馬は、どう見たっておかしいわ。ドラマの範疇ということなのだろうが。これはなし。さらに、八重と尚之助の最後の別れの場面、2人を泣かせるのがあまりにやりすぎなのと、予告編を見ると来週の回で八重と新島襄が「学校の廊下でごっつんこ」的な出会いをすることになっているらしく、激しく萎えた。