華麗なる一族(1974 TV版) 25話

華麗なる一族」(1974 TV版) 25話


最初の場面は二子の回想から。細川一也に婚約破棄を告げるところ。「理由は申し上げられませんが」とか、ふざけたことを言っている。細川一也は、阪神特殊鋼のことが理由だったら見当違いだと反論するが、頬の筋肉がプルプルしている。そりゃ頭にも来るわ。

二子は、神戸に向かって新幹線に乗るのだが、高須相子から新幹線に電話がかかってきて、「すぐに次の駅で降りて東京に戻れ」と言ってくる。大介も「命令だ!」と怒鳴るが、二子は命令なんか聞く気配なし。その足で、一之瀬四々彦の家を訪れ、婚約を破棄したことを告白。ひしと抱きあう2人でした。一之瀬四々彦は、会社を辞めてUSスチールの研究所に行ってしまうのだ。

二子は神戸の自宅で母親に顛末を話すが、寧子はオロオロするばかり。銀平は大笑い。東京では、美馬家に大介、高須相子、美馬中、一子が集まって鳩首協議しているが、一子が婚約破棄の件を知っていたと白状するので、他の3人はカンカンに怒って一子を責め立てる。

高須相子は、仲人の佐橋総理夫人にわびを入れ、「本人の勘違いで」とごまかしているが、二子の説得のあても立たず、披露宴は一週間後になっているのに、どうするつもり?

丹波の山荘に姿を隠している鉄平は、阪神銀行にいる銀平に電話。三雲の処遇だけを尋ねて電話を切ってしまう。そのまま鉄平は雪の積もっている中を猟銃を抱えて外に出る。そこに、車で一之瀬四々彦と二子が急行する。山荘の管理人の爺さんに連れられて2人が鉄平を探しに行くが、鉄平は一人で歩いて行くばかり。

鉄平は、片足の靴と靴下を脱いで死に支度をしてから銃声一発。あわれ、鉄平は死にました。

阪神銀行と大同銀行の関係者を集めた席で、大介が合併の挨拶をしているところに、鉄平自殺のことを知らせるメモが届く。大介はしどろもどろになって挨拶が続けられなくなり、中座。

丹波の山荘では、鉄平の遺体を前にして、妻の早苗、銀平、二子、一之瀬四々彦が座っている。そこに大介が銀行合併の挨拶の時の格好そのままで到着。大介はさすがに気丈なもので、早苗にしっかりするように声をかける。警察の係官が現場の血液はB型だったと告げ、大介は鉄平がA型だと思い込んで自分の子ではないと疑っていたものだから、大ショック。「小学校の時の集団検査ではA型のはずだ」という大介に、警察署長は「昔の集団検査はいい加減でしたから」と一言で片付ける。大介が慟哭しているところでおしまい。

人を疑うときには血液型くらいちゃんと検査すればいいのに、という話だが、原作通りなので仕方がない。