華麗なる一族(1974 TV版) 24話

華麗なる一族」(1974 TV版)、24話


大介を告訴することにも失敗した鉄平はとうとう万俵家を出て行くことになった。万俵家は総出でお見送り。またまた高須相子がしゃしゃり出てくるが、銀平に一喝されて追い出されてしまう。

永田大蔵大臣は、三雲頭取を呼びつけて、大同と阪神銀行の吸収合併に向けて引導を渡す。三雲は日銀からはまったく聞いていなかったので寝耳に水。三雲は阪神銀行の名前を聞いて愕然。永田大臣と春田局長の白々しい芝居が続くが、三雲は重役たちへの工作もまったく知らないので、「単独で再建できます」で押し通す。永田は薄笑いを浮かべて去る。

そこで大同の役員会。綿貫専務はこれまた白々しく、阪神銀行との合併を支持。ほかの役員が次々と同意するので、三雲はもう言葉もない。日銀天下りの役員以外には全員手が回っていて、連判状まで突きつけられ、三雲は抵抗する気力もない。憮然として役員会を退席。

阪神、大同の合併が、永田の政敵、田淵幹事長に漏れるので、先に新聞にリークして田淵の口を封じてしまえということになり、春田局長と美馬中がさりげなく新聞記者に話を流して、合併は既成事実にされてしまう。大介は新聞の見出しに上機嫌。記者会見には、大介と綿貫専務が出席して話は終了。

鉄平は、つる乃屋に出かけて飲んでいるが、大女将が全然空気を読まずに見当違いの慰めを口にするばかり。鉄平は料亭から、三雲の家を訪ねて、挨拶しようとするが、玄関先で頭を下げるだけで三雲には会わずに帰ってしまう。

二子は、とうとう意を決して、細川一也に直接縁談を断ることにする。断る前に一緒にコンサートに行くのだが、これが日比谷公会堂。この頃、東京文化会館はなかったのか?二子が細川を誘った話を聞いて、大介や高須相子は、二子が縁談を承知したものと思い込んでヘラヘラ喜んでいる。しかしコンサートの後で、高須相子が細川かららしい電話を受けて大ショックが。

鉄平は、丹波にある万俵家の山荘に一人で出かける。妻子にも行き先は言わないまま。


この展開だと、鉄平の自殺は確実で、二子と一ノ瀬の駆け落ちがあって、阪神・大同合併の披露パーティーがドラマ全体のオチになるということになりそう。そうだとすると映画版とほとんど同じだ。高須相子も追い出されてしまうのか。寧子の捨て台詞が同じだったら笑うが…。あと2回でおしまい。