華麗なる一族(1974 TV版) 22話

華麗なる一族(1974 TV版)、22話


鉄平が家を出て行ったショックで、寧子は寝込んでしまう。しかし大介は鉄平に「告訴のことはともかく、家を出て行くことは許さん。万俵家の名前に傷が付く」と言っている。今更そんなことをよく言うわと思うが、鉄平は「万俵家のことはもういい、家を売ってそのカネを債務返済に当てる」と返答。大介はなおも、管財人が決まるまで告訴は待ってくれと懇願。とにかく、大同銀行との合併が決まるまで、スキャンダルを表に出したくないのだ。もちろん鉄平は断って去っていく。

鉄平は、一之瀬四々彦に「自分は破産管財人が決まったら会社を去るが、君は工場長のお父さんと一緒に会社に残ってくれ」と告げる。破産管財人が決まって会社を去るのなら、会社の代表取締役として訴訟を起こしても、辞めた時点で資格がなくなってしまうはずだが…。

綿貫専務は、自分の派閥の役員を集めて、阪神銀行との合併と、自派の役員の身分を保証すると説得。連判状なんてものを作っている。大介はホクホクしているが、鉄平の訴訟が取り下げられないと、自分が新銀行の頭取になれるかどうかあぶなくなるので、考え込んでいる。大介は、今度はつる乃屋の大女将、トメを使って鉄平を説得しようとするがまた失敗。おまけに実家に帰ってしまった万樹子の母親が怒って万俵家にやってきたのがわかって頭が痛い。銀平は、あいかわらず万樹子を迎えに行こうとしないのだ。

銀行合併のためには大蔵省の了解がいるので、春田銀行局長を料亭に呼んで、阪神銀行の役員が説得。別室に待たせていた綿貫専務が出てきて、連判状を差し出して春田局長を説得。これで春田は落ちた。永田大臣も認めるので、大蔵省は解決。

一方三雲頭取は、日銀総裁に面会して自分は辞職する代わりに、後任者を日銀から送り込んでくれるように頼みに行く。日銀総裁は了承するので、大蔵省対日銀という紛争の火種になりかねないが…。

大介は、大株主の安田太左衛門を訪ねて、合併への協力を頼みこんで了解をもらうが、安田は万樹子はもう万俵家には返さないので、離婚を認めてもらいたいと言い出す。万樹子には万俵家のことは口外させないと安田が保証するので、大介は是非なく承諾する。

大介の家に、美馬中が電話をかけてきて、社民党の代議士が大蔵委員会で阪神特殊鋼の倒産を取り上げ、大介と三雲頭取を証人喚問すると急報する。大介は驚愕。

あと4回あるが、鉄平の訴訟話がモタモタしている。ほんとうに映画版と同じ展開になるのだろうか。もちろん、違った展開になった方が、見ている側としては楽しめるからいいのだが。