第52回日本SF大会こいこん 第2日

「第52回日本SF大会 こいこん」、アステールプラザ、2013.7.21


朝寝坊してしまい、午前の最初の分科会に出られなかった。失敗。

午前2番目の分科会では、「地球テレビ -未来電脳映像譚-」(竹4号、後藤 律志、石川 仁)に出てきた。

微妙に笑える過去のテレビ作品を紹介するこの企画。この回のお題は「コンピュータ」。1980年代以前にテレビ番組の中でコンピュータがどのように取り上げられていたかを映像付きで解説。「空の大怪獣ラドン」あたりは古すぎても、まあ納得。逆に「大洋にほえろ」では、マイコン刑事が出てくる前にコンピュータが登場した回があまりといえばあまりなので失笑。この回でコンピュータをいじって、犯人を即座に割り出すゲスト刑事は石原良純。おもしろすぎる。逆に、「謎の円盤UFO」では、描き方はボケているのだが、電子タイプライターを上手に使ってコンピュータをかっこよく演出。さすがITCは違う。

午後の分科会では、「TVファンタスティック」(松岡秀治、池田憲章)に出た。

これは海外ドラマを主に作り手(脚本家、監督、プロデューサー)から見ていく企画。今年秋のドラマもたくさん取り上げられていた。松岡秀治氏制作の「BJ PRESS」という薄い本をタダで参加者全員にくださった。この同人誌、19号なのでかなり歴史のある雑誌。しかも86ページ、二段組で内容は非常に濃い。話の内容も、松岡氏と池田氏の二人で目一杯濃く展開。池田氏は「ハワイ5-0」あたりから、ガンガン語っていた。当然ながら、アメドラの新作はやたらとあり(ネットワークが5つと、ケーブルなどの独立ネット)、日本でもWOWOWスパドラチャンネル、AXNなどがけっこう流しているのだが、こっちは日本ドラマだけで手一杯で、アメドラにはめったに目が届かない。しかしお二方の話で、作り込みのレベルが違うこと、クリエイター側に目を向けていると別シリーズのドラマやエピソード間の関係がわかって非常に楽しめること、クリエイター方面の分析は、スタートレックなどの限られたシリーズ以外はあまり行われていないこと、がわかり、とても勉強になってしまった。いただいた薄い本をあとで熟読せねば。

SF大会は参加費が高いので行きづらいのだが、やっぱり行ってみると楽しい。コミケットは行くとやたらと物欲が放出されてしまうので、SF大会以上にお金をつかっているし、こちらのようにトークショーはあまり聞けないから、こっちはこっちでいいのだ。うちの近所でやってもらったことも助かった。また行けるといいな。