華麗なる一族(1974 TV版) 21話

華麗なる一族」(1974 TV版)、21話


前回の終わりに鉄平が大介を訴えると言い出したので、さすがに大介も驚愕。家族に鉄平を説得して訴訟をやめさせるように言うのだが、高須相子は鉄平には相手にされていないのでこの目的には役に立たない。母親の寧子が出てきて説得するのだが、鉄平は母親に「自分は本当に万俵大介の子供なのですか」と詰問。寧子は「あなたはわたしの子供です」と泣き出すばかり。鉄平は「考えなおしてみます」と言って去る。

高須相子は、鉄平が告訴をやめたのは自分の手柄のように大介に報告。大介は鉄平の出生にしつこく疑念を持っている。

大同銀行の綿貫専務は、自分の派閥の小島常務(神田隆)を呼んで、阪神銀行の合併を打ち明けて賛成させようとする。小島常務は簡単には納得しないのだが、日銀派を追い出すためには阪神銀行との合併が必要という論理で説得してしまう。合併さえしてしまえば、大同のほうが大きいのだからいずれ頭取も副頭取もこっちのものになるという皮算用。そんなうまい話に乗るかなあ。

鉄平は告訴を考えなおすと母親に言ったその足で、友人の倉石弁護士のところに告訴の段取りを相談に行く。弁護士からは、インパクトローンが見せかけ融資だったことを立証する証拠が薄いと指摘されて困る鉄平。肝心なところがあいまいなままで告訴するのか。

大介は阪神特殊鋼の石川社長から告訴の話を聞いて、あわてて弁護士を呼ぶが、「裁判になると面倒だから、親子関係の情で告訴を取り下げてもらうしかない」と言われる。自分で説得してもムダなことはわかっているので、銀平に説得させようとするが断られてしまい、しかたなく自分で鉄平に電話するが「あなたとわたしの間はもう終わっているんです」と電話を切られてしまう。

それでもしつこく阪神特殊鋼に鉄平を訪ねて告訴をやめせせようとするのだが、鉄平は従業員救済のためには告訴して帝国製鉄との合併を阻止するしかないと答える。大介は、従業員と取引先に対して特別の好条件を用意するが「帝国製鉄との合併をご破算にする以外に告訴取下げはない」と言われてしまう。鉄平は妻を呼んで、子供を連れてしばらく実家に帰ってくれと頼む。

鉄平は万俵家を出ることにしたので、寧子と二子は大ショック。そこに高須相子がイヤミを言いに来るが、二子から「あなたはただの他人です」と言われて追い払われる。高須相子はかなりダメージを受けているが、ここまでやりたい放題やっておいて、このくらい言われるのはあたりまえ。ダメージも何もないだろう。このドラマの登場人物の行動はよくわからない。