八重の桜 24話

「八重の桜」24話、「二本松少年隊の悲劇」


覚馬は新政府への建白書を獄中で作成。目が見えないので口述筆記だが、牢番に見つかるたびに破られておわり。

新政府軍は白河を落として陣地をおく。会津は白河を奪還しようとするが、ぜんぜん歯がたたない。そのうち、新政府軍の伊地知、大山、板垣らの作戦で奥州街道沿いの諸藩を先に潰して、会津への物資の補給路を断つという作戦ができる。これで会津は進退窮まる状況になり、西郷頼母は一人で会津に戻り、もはや戦えないから家老全員の首と引き換えに停戦を願い出るという話を持ち出す。まるで相手にしない重臣たちに、頼母は「だから京都から早く帰れとあれほど言ったのに」という一言を吐いて座は白けるばかり。

白河防衛に失敗し、奪還の見込みも立たず、停戦を口にする司令官をそのままにしておけないので、容保自身が頼母解任を申し渡す。当然といえば当然だが、もうそんなことではどうにもならない。

久しぶりに松平春嶽が登場。岩倉と木戸に対して、「政府を私している」「会津赦免の嘆願書を握り潰すのはなぜか」「最初から国造りが歪んでいる」などと言いたい放題。当然、岩倉と木戸は「叡慮」を盾にとって相手にしない。春嶽は結局引退。

覚馬の「管見」はやっと書き上がって、京都妻の時栄に手渡された。牢番は根負けして見ないふり。

新政府軍は二本松藩に迫り、兵の足りない二本松は子供を前線に出す。しかし畳のような盾にも何にもならないものしか持っていないところに、砲弾が一発落ちてきて指揮官は死亡、子供もバタバタ倒れる。後退したところに薩摩軍が迫るが、大山は子供ばかりなのを見て、撃つのをやめて素通り。しかし、おさまらない子供が「敵討ち!」とわめいているところに長州軍が銃を撃ってきて、子供も次席の指揮官も死亡。

八重は日新館にかけつけて、二本松藩の子供兵が死んでしまうところに居合わせる。ボロボロ泣くばかりの八重がアップになったところでおわり。


同盟軍の旧式の銃はぜんぜん役に立たず、八重と尚之助は火薬の改良を主張するが、かんじんの硝石がない。ないないづくしで、最初から戦争は無理という結論しか出ないのだが、八重は、ライフル用の弾丸を作るのに必死。ライフル用の弾薬って、個人の工房レベルの設備で作れるのか?雷管も必要なのに?

二本松の話は、もちろん白虎隊の前振りになっていて、バタバタ死ぬ二本松の子供兵は14歳とか15歳とかそういう年齢。しかも数え年だから、小学生レベル。そんなものに銃を持たせて前線に出す方もどうかしているが、抱え撃ち用の大筒を持っている者もいる。そんなの子供に撃てるわけがないと思うが、どういうこと?来週の回が、「白虎隊出陣」だから、再来週あたりが本当の鬱展開か。ひさんだなー。ちなみに、長岡ガトリング藩は、ナレーションで敗北が伝えられただけ…。