華麗なる一族(1974 TV版) 17話

華麗なる一族」(1974 TV版)17話


前回の終わりにいきなり爆発した建設中の高炉。ここは爆発シーンが出てくるのだが、映画版からの流用だろうか。さすがにここはチープには済まされない場面。

鉄平は、大介のところに報告へ。原因を追及する大介だが、事故直後にそんなことは答えられないよね。事故が起こって、ほとんど勝ち誇っているような大介。鉄平はさすがに頭に来るが、ことがことだけに反撃もできない。鉄平は遺族の通夜に出かけて、またまた遺族から思い切りいびられているが、工事依頼者とはいえ、基本的には施工者の責任なんじゃないの?

万俵家では、高須相子がまた鉄平いびり。二子の見合いの話まで持ち出している。あいかわらず悪人だなあ。銀平は自分が常用している睡眠薬を鉄平に渡して、よく寝るようにすすめる。しかし鉄平はまだ高炉建設をあきらめておらず、銀平はあぜんとするばかり。

高炉爆発の余波は当然大同銀行にも及び、三雲頭取は反対意見をおして、阪神特殊鋼に救済融資を出すことを決める。大介はすかさず、大同銀行の綿貫専務を宴会に呼び出して、打倒三雲のお誘い。ここに至って、綿貫専務はやっと大介の本当の目的を悟る。綿貫は反三雲ではあるものの、自分たちの銀行が大介に乗っ取られることにはかんたんにはうなずけないはず。複雑な表情の綿貫だが、ここから綿貫が陰謀の仲間に加わるまでには、あと一展開必要なはず。それから、このドラマ、「大文字焼き」と言っているが、山崎豊子は関西の事情に詳しいのだから、京都の人が「大文字焼き」という言葉は使わないことは知っているだろうに、つまらないミスをしている。

大同銀行内部の生え抜き派は、またまた陰謀飲み会をやっているが、綿貫が何も言わないのに、他の役員は三雲退陣で一致。綿貫は黙って同意するだけである。

鉄平は「つる乃家」で飲んでいて、いったんは若い芸者を呼ぶのだが結局帰してしまう。そして結局若女将の芙佐子を問い詰めて、自分の出生の秘密を吐かせようとする。

万俵家では、二子の婚約話が進まないのと、万樹子が銀平と離婚すると言い出して一騒動。万樹子は、またまた万俵家を化け物屋敷扱い。また高須相子は、万樹子の妊娠中絶を暴露すると脅しているが、万樹子には今回は効果なし。高須相子が頭に来ているところでおしまい。