華麗なる一族(1974 TV版) 13話

華麗なる一族」(1974 TV版)、13話


大蔵大臣公邸管理主任原田節子という新キャラが登場。役者は原知佐子。元大蔵大臣の情婦で、美馬中とも何度か関係を持ったことがあるという強烈キャラ。美馬は、この原田節子から銀行局内部で金融再編の計画が具体的に進んでいて、阪神銀行もその対象に入っているという情報を聞きこむ。情報の代償を出す前にさっさと原知佐子をタクシーで帰してしまう美馬。こんなことで、情報取れるとは安いわ。

シャツに口紅がべっとりついているので、一子はかなり腹を立てているが、「お義父さんの御用だから」の一言で片付けられる。万俵家の娘はみなこのとおり。

阪神銀行は大銀行に吸収合併される計画になっているのだが、それを聞き込んだ大介はこの計画を潰してしまうのに必死。そのためには二子と佐橋総理の甥との縁談を早くまとめてしまわなければならないので、その手配も怠らない。

おまけに寧子の髪の毛が浴室に落ちていたので、また父親と寧子の間に関係があったのかどうかを寧子に問いただす大介。この話を何回持ち出すのか、寧子も相当に我慢強い。

鉄平は慣れない接待の帰りに、いつもの料亭つる乃屋に寄るのだが、そこで若女将の和泉雅子を抱こうとして断られる。その理由として、和泉雅子が大女将の養女ではなく、大女将と自分の祖父の娘で、自分にとってはおばに当たる相手と知って大ショック。ついでに、自分は祖父の孫ではなく、実子ではないのかと問いただすが、和泉雅子はそこまでは知らないので空振り。

阪神特殊鋼は、アメリカの取引先から注文キャンセルを言い渡されて大打撃。いよいよ資金繰りに詰まってきた。鉄平は父親に頭を下げて融資を頼むが、大同銀行からの前借金の面倒は見られないと通告される。鉄平は進退窮まってとぼとぼ庭先を歩いていると、銀平に呼び止められて事情を話す。しかし銀平の態度も冷たいので鉄平はすぐに帰ってしまう。その銀平は、妻の万樹子から妊娠を告げられるが、「堕ろせ」と身も蓋もない回答。

高須相子は、二子の見合い話をゴリ押しして、二子から「今は戦国時代じゃございませんのよ」とはねつけられるが気にせず押し続ける。二子が気になっている相手が阪神特殊鋼の社員と知って、大介から鉄平にきつく注意させると怒りまくる高須相子。こうやって見合いに突入していったのか。

映画版だと時間の関係でさくっと済まされていたエピソードがどういう関係になっていたのかだいたいわかってきた。これで全26話のやっと半分まで来たところ。昔の人は気が長かったと実感する。