八重の桜 17話

「八重の桜」17話、「長崎からの贈り物」


この回、サブタイトルは「暗雲迫る」となっていたはずだが、いつ変わったんだろう。

覚馬は、長崎で医者に診てもらうが、「失明します」とはっきり言われ、ショックでがっかり。それでも武器の買い付けに行く。グラバーのところに薩長藩士が来ているのを見て、こちらは断念。カール・レーマンという別の武器商のところに出かけていく。最初は、「雷管式ゲベール、安いよ」と言われたが、覚馬は売れ残りはいらないときっぱり断り、後装式のライフル銃をよこせと粘る。このカール・レーマン、最初はオランダ語を口にしていたのに、途中から日本語を喋り出す。ペラペラじゃないの。

レーマンは、スナイドル銃は扱っていないというが、鹿熊は、スペンサー銃を見つけてこれをくれと頼む。レーマンは、これは護身用だからと断るが、別のツュントナーデル銃がある。1000挺くれと迫る覚馬だが、プロイセン軍の制式銃だからすぐには手に入らないと言われてしまう。それでもレーマンに非礼をわびて、なんとかこちらを売ってもらうことにした。

容保は、子どもがないので一橋の弟を養子に迎えることにする。それはいいが、こちらを名代にして会津に帰ろうとすると、一橋から「先帝の御心を無にする気なのか」と強引に残るように言われ、結局逆らえない。あいかわらずお殿様は、一橋にやられっぱなし。一方、土佐の乾退助は、西郷と武力倒幕のための薩土同盟を結ぶことにする。

覚馬は、会津に帰れないので、国元に土産として、レーマンからプレゼントされたスペンサー銃を送る。7連発の新式銃に興奮する八重。しかし尚之助は、近くの山を見て回り、山から城が丸見えになる、これは危ないので若松城ではなく、要地の白河を見ておきたいと言い出す。八重も同道することになりました。


今回は銃の話が多くてけっこうワクワクした。後装式ライフルが買い付けられるのは、やっとこのタイミング。戦争ぎりぎりだ。早めに手を打っている薩長らはともかく、会津には実物が来ていない。これでは1000挺運ばれてきても、訓練が間に合わない。尚之助の白河行きに八重が無理やりついていくので、これが新婚旅行になるらしい。会津のエピソードは、まだのんびりしているが、それでも弟の三郎が、江戸で洋式兵術の訓練生に選ばれて旅立ったり、戦争が着実に近づいている布石は打ってある。

放送予定を見ると、6月から7月が会津での戦争になるので、そこが山場。鬱展開かもしれないが、幕末の戦争をどれだけきちんと描いてくれているのかはとてもたのしみ。

ついでにドラマに出てこないものも含めた幕末期の銃サイトを見つけた。これは便利。

スペンサー銃など幕末の銃火器まとめ【八重の桜 綾瀬はるかNHK大河ドラマ
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