華麗なる一族(1974 TV版) 8話

華麗なる一族」(1974 TV版)8話


鉄平は、万俵大介に削減された融資18億円の手当てができない。社長の十朱久雄は、「高炉建設は中止にしたほうが」と弱気になっているが、もう基礎工事にかかっているので中止はできないと一言で却下する鉄平。融資が確実でないのに、見込みで計画に着手したのは鉄平の責任ですね。

鉄平は行きつけの料亭つる乃屋に行った後、行き場がなくなって大同銀行の三雲の家に行って、「予算が18億円超過してしまったので、10億円でも出してもらえないだろうか」と持ちかけるが、三雲に断られる。とうとう本当のことを言わざるを得なくなり、阪神銀行に融資額を削られてしまったことを告白。三雲は、鉄平の言う理由だけで大介が融資を削減したとは信じられないので、何か隠していることがあるだろうと詰問するのだが、鉄平自身にも理由がわからないので答えようがない。

阪神銀行では支店長会議のパーティー。「預金1兆億円突破」とデカデカと横断幕が貼られているのだが、「1兆億」なんておかしいでしょ。昔はそんな言い方をしていたのか?

大介は、預金額9位の平和銀行で融資スキャンダルがあったので、大喜び。ついでに富国銀行からの提携の申し込みを受けることにする。支店長たちにも預金獲得にハッパをかけるのだが、その犠牲者になるのが有島一郎。建設事業で立ち退きになる農家から、立ち退き料を預金してもらおうという話。女子行員を引っ張りだして田植えをやらせて、必死で預金を頼むのだが、娘の婿を他の銀行から取ることになったから融資は断るとか、さんざんな言われよう。

美馬は、銀行局の後輩を使って、なんとか大介が要求した資料を持ちださせることに成功する。ほくほく顔で、合併相手を物色する大介。下々の苦労は踏みつぶしてでも、銀行の業容拡大に狂奔する大介でした。