ドラえもん(2005TV版) 1話

ドラえもん」(2005TV版)1話、「勉強べやのつりぼり」「タイムマシンがなくなった!!」「思い出せ!あの日の感動」


長いことまったく見ていなかった「ドラえもん」。テレ朝チャンネルで2005年からの現行版が1話から再放送されたので、見てみたが…。

OPテーマ曲は、「夢をかなえてドラえもん」なので、差し替えられている。スタッフ、キャストも、この回には出ないメンバーも含めて出ているので、再放送用に編集されたもの。最初のエピソード「勉強べやのつり堀」は、これが大山のぶ代版のパイロットということだ。といっても1979年版でのこのエピソードは見ていないので、どこがどう変わっているのかはわからない。

ひみつ道具は、「おざしきつりぼり」「深海クリーム」「エラチューブ」「ビッグライト」。リニューアル1回目だからぜいたくに出したのか?おざしきつりぼりから海底探検に出かけて、しずかちゃんの家のお風呂に浮上という盛りだくさんな構成。12分以下しかないのに、十分すぎる濃い中身。

2つ目のエピソードでは、「タイムマシン」「モンスターボール」「タイムベルト」「タイムセンサー」「タケコプター」「ほんやくコンニャク」その他、こっちもいっぱい出してる。のび太がタイムマシンをなくしてしまったので、タイムベルトで時間を遡行すると、1866年前の野比家の場所に移動。そこは弥生人の世界で、ヤマタノオロチのび太ドラえもんが戦う。ひみつ道具ヤマタノオロチにぜんぜん効かないのだが、じつはモンスターボールのつくったまぼろしでした。これは20分くらいある長いエピソード。

3つ目のエピソードでは、「はじめてポン」「タイムマシン」のび太は生活がマンネリだから学校をやめると言い出す。のび太のパパとママがけんか。しかしはじめてポンのおかげでのび太は何にでも感動、パパとママも仲直り。のび太は昔の自分を知りたくなって、時間遡行で小学校入学前の自分に会いに行く。それで初心を思い出したのび太はまた学校に行く気になるのでした。

1話と2話の間にはドラえもんえかきうた、2話と3話の間にはドラミちゃんえかきうたが入っている。合計1時間だが、この回はリニューアル記念でスペシャル版。

このリニューアル1回目を見た人は、どう思ったのだろうか。自分にとっては大山のぶ代版がかなり忘却の彼方に行っているのと、エピソードがかなりよくできていたので、抵抗感は薄かった。1話と2話を冒険もの、3話をマンネリの日常から、昔の自分を思い出すエピソードにしているのも、上手な構成。見ているのが子供なら、わりと早く新キャストに順応できたと思うが、大人が見てもおもしろい。やっぱりドラえもんは演出がよく考えられている。

水田わさび版ははじめてで、声優陣は一新されているから違和感がないといえばウソになるが、この出来ならすぐ慣れる。たぶん自分が死ぬ時でもあいかわらずドラえもんの放送は続いているだろうから、ある意味この番組自体がタイムマシンみたいなものだ。すごいな。