まほろ駅前番外地 7話

まほろ駅前番外地」7話、「廃棄拳銃、引き取ります」


弁当屋の山田(大森南朋)が、ヤクザを連れてきた。話の冒頭に、ゴルゴ13を読んでいる行天が、「オレたちはゴルゴだ。依頼を受けたらなるべく引き受け、手早くクールに解決、未来には夢も希望もない」と言っている場面がある。

多田は行天を追い出しておいて、ヤクザの依頼を聞くが、内容は「拳銃を処分してくれ」というもの。ヤクザは、ヒットマンをやめたいので、拳銃を処分したいのだ。当然多田は断るのだが、弁当屋が必死になって、弁当を一ヶ月タダにするといったのと、ヤクザが有り金をはたいて(といっても1万円もないのだが)、土下座するので断りきれなくなってしまう。

行天が「ゴルゴが使ってた銃だ」と喜んでいるのだが、そこにいきなり売人のシンちゃん(松尾スズキ)が現れて、「山田がヤクザ連れて、拳銃処分しに来ただろう。売ってくれ」と言い出す。多田は必死でごまかそうとするが、シンちゃんは知っているのでごまかしきれない。シンちゃんは、本物の銃でロシアンルーレットをやろうと言い出すし…。

シンちゃんは、拳銃を自分の太ももに当てて撃つが、本当に弾丸が出てしまう。危ないなあ。かなり笑えたが。

次に来たのは、警察の吉村(3話で便利屋のパシリにされてしまった刑事)と、その上司の早坂(岸部一徳)。こちらもヤクザの写真を出して、「この男、ここに来ませんでしたか」。警察はヤクザが便利屋に来たのを知っているので、始末が悪い。しかも床にはさっきシンちゃんが撃った弾丸が落ちている。

多田はなんとかごまかしたいのだが、岸部一徳の追及がきびしい。おまけに部屋を出て行くついでに、弾丸を蹴飛ばしてもうちょっとで見つかりそうになる。これも危ないわ。

とにかく銃を処分しないといけないということで、漁船を借りて岩礁に送ってもらう二人。行天はバンバン銃を撃っているが、多田はどうしても撃てない。行天は拳銃を海に放り出すのでした。


この回、前回にましておもしろかった。拳銃があるというだけのネタでここまで緊張感をあおる手口はさすが。最後に岩礁で多田と行天が、「ここに取り残されたらどうする」とのんびり話しあっている場面も、非常によし。