まほろ駅前番外地 4話

まほろ駅前番外地」4話、「秘密の蝋人形、引き取ります」


老婦人の依頼は、「夫の遺品である、裸の女の蝋人形を始末してほしい」というもの。ただのマネキンではなく、乳房や陰部も正確に再現されているもの。

多田は高値がつくものなので売ってしまおうとしているが、行天は「ここに飾っとけ」とニヤニヤしている。そして行天が人形の陰部の中から取り出した紙には、製作者の名前が。製作者(麿赤兒)によると、写真と陰部のスケッチを持ってきて高額の謝礼で頼まれたとのこと。

「友達の妻が亡くなったので、友達のために作ってほしい」という依頼だったというので、製作者のメモにあった名前をたどっていくと、人形のモデルということになっている女は、スナックのママですでに死亡。友達ということになっている男は、その息子でまほろ市内で学習塾をやっているとわかる。

息子を連れてきて蝋人形を見せると、確かに母親で、老婦人の死んだダンナの愛人をしていたという。息子は、母親も愛人だった男も嫌なので、蝋人形は処分してくれと多田に頼むが、人形にしがみついて号泣する。多田は、ビルの屋上で蝋人形を燃やすのでした。


この回の蝋人形、いかにも昭和な感じの、いまのラブドールとは違ってあまり可愛くない顔といい、乳首や陰部(ここにはもちろんぼかし処理)がちゃんと入っていることといい、たぶん秘宝館グッズだろうと思っていたら、エンドクレジットに都築響一への謝辞が入っていたので、たぶん間違いない。ちょっとシリアスの入った話だが、ウェットになりすぎないようにまとめて、最後にちょっと笑いをとっているところはじょうず。