俺たちの朝 2話

「俺たちの朝」2話、「オッスと海と泣き上戸」


今回は、カーコの家庭事情がメインエピソード。カーコの父親の大滝秀治が下宿を訪ねてくる。友達と同居していると聞いていたのだが、それがオッスとチューだと知ってびっくり。大滝秀治は娘に男と同居なんかやめろと言いたいのに言えない、気弱な父親なのだ。

しかし翌日、オッスの母親(加藤治子)の店で、大滝秀治とオッスは偶然鉢合わせしてしまい、それから酒を飲んで仲良くなってしまう。「娘にガツン!と言ってやれ」と大滝秀治に説教するオッス。大滝秀治は娘に説教しようとするのだが、結局懇願になってしまい、娘からはまたバカにされてしまう。妻にも娘にも相手にされていないのだ。

カーコは父親を家から追い出してしまうのだが、オッスは大滝秀治を探して、一日中家にいる。自分の父親との関係を思うと、大滝秀治のことも放っておけないのだ。大滝秀治のことを介して、オッスとカーコは初めて自分たちの身の上について、突っ込んだ会話をするのでした。二人は下宿に帰ってから、チューから大滝秀治が夕方まで下宿にいて、カーコの織機の糸を直していたことを聞く。カーコは、砂浜で一人で泣く。


カーコの家族のエピソードを使って、ちゃんと3人の心が通じ合う話になっていて、いい脚本。終わりには、3人でいっしょに銭湯から一つの傘をさして帰っていく場面。

この回、レギュラーのスナックのママの上村香子が登場。それにカーコが大学で話す同級生は、松金よね子だ。松金よね子は、若い時を初めて見たが、顔に特徴があるので見た途端にわかった。しかし大滝秀治は、このころと晩年とのあいだにほとんど見た目の差がない。いったいいくつの時から年をとっていたのか…。

終わりのポエムは、
「やさしくしたいのに
つい怒ってしまう
親子だからだろうか
姉弟だからだろうか」