賞金稼ぎ(1975TV版) 1話

「賞金稼ぎ」(1975TV版)1話、「墓場なき兵士たち」


若山富三郎主演の、西部劇風時代劇。映画からテレビドラマに直したものだが、かんじんの映画は見ていないのだ。しかし、予告編で若山富三郎があまりにムチャクチャなことをやっていたので、ちょっとおもしろそうで見てみた。

若山富三郎は、錣市兵衛といって、寺子屋の先生で、賞金稼ぎというよくわからない男。勘定奉行(睦五郎)の依頼で仕事をするらしい。仲間は、ジュディ・オング若林豪。見ていると、3人とも乗馬している。たぶん吹き替えはなし。若山富三郎若林豪が馬に乗れるのは不思議ではないが、ジュディ・オングも乗れたのか。

仕事の内容は、越中の野盗を退治すること。しかし行ってみたら、野盗はオランダ渡りの元込め式雷管銃を10丁持っていて、まるで軍隊並み。いくら西部劇風だからといって、野盗風情がそんな最新兵器を持っていてたまるものかと思っていたら、実は野盗と見せかけた、小藩、米山藩の差し金だった、というおはなし。米山藩の家老役で、宮口精二が出てくる。

この偽野盗との駆け引きや、佐渡の御用金(そんなものの輸送隊が果たして越中を通過するのか?)をめぐる謎解きはけっこうきちんと話がつくってあって、おもしろい。この回の脚本は池田一郎、監督は小沢茂弘。さすがですね。

若山富三郎の殺陣は、さすがの出来で、じゃんじゃん斬りまくっている。ついでに長銃身のリボルバーも撃ちまくり。1回目だからちゃんとお金をかけているのだろうか。

音楽は猪俣公章だが、テーマ曲は若山富三郎自身が歌っている。22話全部は無理だと思うが、若山自身の監督回もあるようなので、ちょっと見てみようと思う。