華麗なる一族(1974 TV版) 4話

華麗なる一族」(1974 TV版)4話


またまた高須相子が、寧子にガンガンイヤミを飛ばしている。早苗(鉄平の嫁、柏木由紀子)は気色ばんで寧子についているが、万俵家のことはよくわかっていないらしく、寧子はさっさと謝ってしまう。

ここから、寧子が嫁いできた時に、万俵大介の父、つまり舅に襲われて、鉄平はその時に出来た父との子供ではないかと、大介がしつこく疑うエピソードがえんえんと展開。ここは映画版では結論部分だけしか示されなかったのだが、このドラマでは結構重要らしい。この頃はDNA鑑定というべんりなものはないので、血液型しか親子関係を推定する材料がないのだ。おかげで、話を引き伸ばせるので、ドラマを回せることになっている。いちおうエロい場面として、寧子の入浴シーンとか、大介と寧子のベッドシーンとかも出てくるのだが、出てくるのは久我美子なのであまりありがたくない。

鉄平の岳父(つまり柏木由紀子の父)、大川一郎を演じているのは、河村弘二。この事務所として一瞬だけ映るのがいまはなきホテル・ニュージャパン。火災で全焼する前の映像をあまり見たことがないので、レアな感じ。

今回の見ものは、銀平と安田真樹子の見合い。安田真樹子役は山口いづみだ。この頃の山口いづみはかなりの美人。ハイソな感じの衣装と化粧で、一段と引き立っている。「モンブランでスキーを教えて差し上げますわ」と、台詞も盛っている。

あとは、鉄平の行きつけになっている料亭「つる乃屋」が出てくる。若女将は和泉雅子。こちらもまだキレイな頃。鉄平は、ここで浴衣姿で食事をして、小唄を若女将に習っているということになっているのだが、料亭に泊まりでもするのだろうか。女将(和泉雅子の養母という設定。滝花久子)は、鉄平の祖父の妾だったということなので、それもありうるのかもしれない。

しかしこのドラマ、室内のセットの豪華さに比べて、屋外でのシーンがブルーバックの静止画というのはどうもいただけない。安っぽいことはなはだしい。しかも静止画はいつも同じもの。大介と高須相子が外で話をしている場面はいつもこれだ。もったいない。