八重の桜 8話

「八重の桜」8話、「ままならぬ思い」


二葉(市川実日子)が夫のことを追って京へ上ることになるが、そのついでに弟の大蔵(玉山鉄二)が嫁をとることを話す。これでがっくりしたのが、時尾(貫地谷しほり)。ひそかに大蔵を思っていたのだ。しかし、じつは大蔵は八重に思いを寄せていた。しかし朴念仁の八重はまったく気がついていない。大蔵は八重に、「あなたは会津そのものだ」と言うのでした。

京の会津藩は、治安維持に手が足りないので、壬生浪士組を藩預かりとして雇うことにする。新選組で目立っているのは、土方歳三斎藤一のみ。斎藤一は、のちのちの展開で引っぱり出される予定らしい。

朝廷では長州派の公家が実権を握り、その謀略で「会津は江戸に下れ」との勅命が出る。しかし孝明帝自身はこれに不満で、宸翰をしたためて、容保に「あてにしているのは会津だから、京に残れ」と言ってくる。容保は畏れ多い言葉に感激。

ところが西郷頼母が、会津国元から出てきて、容保に京都からの撤収を諫言。勅旨をたてにして断る容保に、「養子だから、家訓にとらわれすぎる」と言ってはいけないことまで口に出す。容保は頼母を家老から外して蟄居させる。

結局会津に帰って隠棲した頼母は、八重といっしょに、やってもやってもきりがない木の毛虫取りにいそしむのでした。


男女関係にはまるっきりうとく、あいかわらず木に登って本を読んでいる八重だから、いったいこの時点でいくつなのか?と思ったら、17か18歳。もうちょっと色気づいてもいいような気はするが…、最後に頼母と毛虫取りをする場面はよかった。しかし話の本筋である京都の情勢は、会津の国元とはまったく関係なく進み、来週が八月十八日の政変で、禁門の変は3月24日らしい。この調子だと戊辰戦争は5月末か6月くらい。この二元中継みたいな組立てで、見てる人をひきつけておけるのだろうか。自分は、京都情勢を会津側から(しかも新選組主役ではなく)描いているのは、それなりに新味があっていいけど…。