小泉和裕指揮、広島交響楽団、ブラームス交響曲第1番

モーツァルト    ドン・ジョバンニ序曲


メンデルスゾーン  ヴァイオリン協奏曲

   ヴァイオリン::矢野玲子

ブラームス     交響曲第1番

   小泉和裕指揮、広島交響楽団広島国際会議場フェニックスホール、2013.2.24


これは通常の定期演奏会ではなくて、年に3回やっている「名曲コンサート」という、有名曲を中心にしたプログラムのシリーズ。小泉和裕は、京都市交響楽団を振っていた時によく聴いていたが、広島で聴くのはたぶんはじめて。でも安心して聴ける指揮者だ。

モーツァルトは、ふつうに演奏して、メンデルスゾーンの協奏曲だが、ヴァイオリンの矢野玲子は、30歳、けっこうコンクールで入賞しまくっている人で、美人である。で、肝心のヴァイオリンだが、そこそこにうまく、ちゃんと弾けている。しかし、ふつうにはうまいが、あっさりとした演奏で、「これが私よ!」というアピールには欠ける。なので、メンコンはふつうに弾いてふつうに終わったという感じ。

ブラームス交響曲第1番は非常によかった。広響がたまにやる、「やればできるじゃん!」という演奏。よく構築された造型のしっかりした演奏で、トチリも少ない。ちゃんと安心して聴けた。メインの曲がいつもこの水準でやってもらえれば、定期演奏会には行けるだけ行くのだが。

前の席に家族で来ていた小学生らしき女の子はほぼ寝ていて、起きているときはプログラムに落書きしていた。小学校低学年くらいだから、そんなものでしょう。自分は小遣いを払って、中学生から行っていたのでまじめに聴いていたが、楽器をやっていれば別として、小学生で連れて来られたら退屈だったろうとは思う。しかもブラ1だし。

客は1階席では、9割近く入っていた。日曜日だったからかな?