八重の桜 7話

「八重の桜」7話、「将軍の首」


会津藩兵は容保と京に出立。見送りは老人と子供ばかりだ。これがあと5年もたつと、あっという間に戊辰戦争でみな火の海になってしまうのだ。覚馬は、元込め式の銃を持ってくる。ペリーが将軍に献上したものと同型だと言っている。この頃にもう入ってきてたのね。

容保の、江戸での藩士たちへの言葉、行列での馬上の出で立ち、決まっている。いい俳優だわ。そして、天皇への拝謁の場面。ここが今回のハイライトで、警蹕の声、御簾のうちにいる天皇天皇が笏で畳を叩いて意を伝えるところ、御簾を上げて自ら声をかけるところ、ちゃんと描いていて非常に感心した。ある意味、大河ドラマの中でも天皇をいちばんきちんと描けている作品のひとつ。

容保は「言路洞開」を説いて、浪士たちに説諭しろと言っているが、等持院の木像梟首事件ですっかり頭に来てしまい、不逞の浪士は弾圧するしかないと決め込む。しかも梟首に加わっていたのは、浪士探索のために潜り込んでいた会津藩士。尊皇攘夷など倒幕のための口実だということになってしまったのでした。


時間からすれば、八重と会津も半分くらいは出ているのだが、話の中心は完全に京に移行。八重の影の薄さは否めない。まあ、八重が何もわからずバカっぽくしている場面と、後の戦争の場面が対照的になるように作っているのだろうが。それに、来週はたぶん池田屋事件や、八月十八日の政変が来ることになるので、八重の結婚はずっと先らしい。これで話はもつのだろうか?まじめな脚本なので、話自体はおもしろいとおもうけど…。