ネオ・ウルトラQ 5話

ネオ・ウルトラQ」5話、「言葉のない街」


レギュラー3人組が旅行に出かける。出かけた先のホテルは、誰も口をきかない、それでいてこちらのしたいことはすべて察してくれるスタッフがいるところ。

実はホテルのスタッフは、田所博士という人物が50年前に作った人造人間「エピゴノイド」。人間の心を読めるロボットで、金持ちたちが争って買い求めていったのだが、ある日、急にみな行方不明になってしまっていた。それがこのなぞのホテルに集まっていたのでした、という話。

南風原田辺誠一)と絵美子(高梨臨)は、博士の息子からこのロボットの話を聞いていて、博士が失踪したのはロボットに殺されたためではないかと疑っていた。しかし実際は、博士はロボットを集めて愛についての研究をしようとしていた。ロボット同士を愛情関係に持ち込ませたいのだが、相手の心を読めてしまうロボット同士ではそれはうまくいかないのでした。

最初に設定を明かさないで、少しずつ小出しにするやり方は成功していると思う。また、ロボットの主要2体を演じている、太田莉菜尚玄の二人は非常に美しいので、心を読めるロボットという設定がなんとなくありそうな気にさせる。

しかしこの話、設定はいいとして、結末が結末になっていないのではないか?いろんな謎に決着をつけないで肩透かしを食ったような気がするのだが。余韻を残した終わり方というよりは、不完全なところで話を切られてしまったような印象がする。話の立て方はよくできているので、もっと転がしようがあったと思うのだが。