華麗なる一族(1974 TV版) 1,2話

華麗なる一族」1話、2話


華麗なる一族」の、毎日放送東宝制作の1974年放送テレビドラマが、ファミリー劇場で先週から放送されることになった。1974年公開の映画版は何度も見たし、2007年のテレビドラマ版はがっかりな出来(キムタクを無理やり主役に持ってくるために原作を書き換えすぎ)だったので、これはちょっとたのしみ。

1話は、万俵家の人物紹介、2話は、万俵大介が大蔵省の銀行再編計画に気がついて、そのために次男、銀平の縁談をさっさと進めようとするところまで。

最初の2話しか見ていないので、なんともいいにくいが、ちょっと話の進行がモタモタしているのと、主役万俵大介を演じている山村聰のキャラが若干薄いような気がする。何しろ、映画版では、大介が佐分利信、長男鉄平が仲代達矢だったのだから、同じ迫力とは行かないか。

キャスティング(とりあえず2話までに登場する万俵家関係者だけ)は、以下のとおり。
万俵大介:山村聡
万俵二子:島田陽子
万俵銀平:林隆三
美馬一子:三ツ矢歌子
万俵早苗:柏木由紀子
万俵三子:山添多佳子
美馬中:佐藤慶
万俵鉄平:加山雄三
万俵寧子:久我美子
高須相子:小川真由美

いいのは、高須相子の小川真由美。これはナレーターを兼ねている。高須相子は一方の重要登場人物なので、これをナレーターにするということは、最後まで出てくるということだろう。大河ドラマ武田信玄」の八重みたいな怪人物だ。

あと、島田陽子は清楚イメージ全開で、これもよし。しかし2話までの時点では、あまり自我を出している様子はない。

それから万俵家の娘婿、大蔵省主計局次長の美馬中が佐藤慶。これは映画では田宮二郎だったので、ここに佐藤慶というのはおもしろい。後で小川真由美ともデキてしまう役。

このドラマは、2クール26話なので、映画版と比べると相当細かいところまでやるはず。脚本は、鈴木尚之で、この人は1978年のテレビドラマ版白い巨塔も書いている人だからハズレはないと思うが、白い巨塔ほどの精彩はないような気がする。

話はわかっているので、だいたいは役者と、背景を見るだけなのだが、万俵家のセットはちゃんとつくってあるものの、庭のシーンは、屋外撮影が都合でできなかったのか、合成になっている。ここがちょっと安っぽくてざんねん。

とにかく、万俵家のセレブぶりがこれでもかとばかり、イヤミなほどしつこく見せつけられるので、そこはたのしみ。小川真由美は居間の暖炉の面倒までいちいち自分でやっていてたいへんだ。あとは、山村聰と、小川真由美のエロシーン。2話とも登場したので、これからもかなりしつこくやるはず。テレビを見ていたお父さんはよろこんだだろう。それにしても、毎日妻か妾のどちらかと同衾とは、どこまで元気なのか万俵大介。

1週間で2話ずつはちょっときついが、しばらくは見てみるかなあ。