幸せの時間 37話

幸せの時間」37話



自殺した下請けの社長は億単位のカネをワイロとして払っていた。追及した達彦は200万円しかもらっていない。要するに、下請けの手抜き工事は、会社上層部とすでに話がデキていて、達彦への調査の命令も含めて、全部会社の仕組んだことだったというおはなし。達彦は激昂するが、どうしようもない。

達彦は、仕方なく矢崎の部屋に転がり込んで泥酔してふて寝。良介は、矢崎の家を訪ねてきて父親の姿を見てあきれかえるが、矢崎から事情を説明されて、複雑な気持ち。良介は香織から矢崎への伝言をもってきたのだが、その内容は矢崎と絵里子の結婚式をするというもの。

矢崎は、達彦も病院に連れてきたので、香織は白い目で見ているが、とりあえずそれ以上文句は言われない。達彦、はじめてノータイ姿。会社首になると、ネクタイをする必要もないのか。結婚式に来たのは、矢崎夫婦のほか、智子、良介、香織、達彦、奈津、みどり。

香織は、ヴァイオリンを家に忘れていたことに気がついて取りに帰るが、家にいたのは燿子。「ここはあたしとパパの愛のすみかよ」と堂々としている。香織は、「自分勝手な愛情をパパに押し付けているんですね」とイヤミを飛ばすが、燿子も負けずに「柳先生がママと乳繰り合いながら教えてくれたその楽器、あなた平気で弾けるんだ。あんがい図太いのね」とお返し。香織は、「ほんとうに人を好きになるってどういうことか、今わかった」とぶつぶつ言っているが、まったく燿子には通じない。「わたしのどこがいけないって言うのよ!」と叫ぶ燿子。

矢崎夫妻の結婚式で、矢崎はみんなの前でスピーチ。まあ、昔はいろいろむちゃをして迷惑をかけたが、絵里子に全部許してもらったというもの。そこに香織の弾くグノーのアヴェ・マリアが流れてきて…。「愛はひたすら相手の幸せを願って」と演説している内に、絵里子の力が抜けてきた。最後にもぐもぐ言っているが、もはやご臨終近し。そして、なぜか後ろには亡霊のように燿子があらわれた!

絵里子は結局お亡くなりに。達彦はみなに部屋を出るようにうながすが、香織だけ出ていいかない。智子は「あの子も家族なのよ」とひとこと。

良介に、「親父はどうすんの。もうあの女といっしょに暮らしてるんだろ」と言われ、智子は、「ちゃんと愛してあげてね」と悟ったようなことを言っている。達彦もふつうじゃない燿子を受け入れるつもりらしい。

ところが、そのころ、浅倉家はまた地震のように揺れて、例の気持ち悪い仮面も落ちて割れてしまった。燿子は出血して「わたしの赤ちゃんが!」と叫んだところでおしまい。

次回予告。またまた荒れ狂う燿子。しかも良介に抱きついて、「言って!あたしを好きって!」と叫んでいる。丘みつ子もまた出てきた。明後日でおわりだけど、燿子はどうなるの?

お弁当は、小分けしたちいさいお弁当箱と、ひな祭りキャラ弁