平清盛 49話

平清盛」49話、「双六が終わるとき」


鎮西や伊予で相次いで反乱が起こり、平家の全国支配はもはやガタガタ。清盛は、畿内近国に「惣官職」を設置して軍事独裁で苦境を乗り切ろうとする。

しかし高倉院は死去。ということで後白河院がまた表舞台に上ってきた。後白河院は、「どうせ俺様が必要なんだろう。政変なんかやらなければよかったと思っているだろう」と、かなり居丈高な態度。まあそうだよね。時子はなんとか後白河院との間を取り持とうとして、徳子に院の後宮に入ってくれないかと頼むが、断られる。

一方、頼朝は鎌倉に入り、降伏してきた梶原景時の帰参を認めて「御家人」の内に加える。頼朝は自分なりに新しい武家の政治をつくろうとしていたというおはなし。

都では西行が、清盛のもとに伺候して、新しくできつつある鎌倉の様子を物語る。清盛は福原京のことを思い返して、頼朝の歩もうとしている道を知る。清盛は1人で後白河院の御所に出向いて、また双六遊びをやろうと言い出す。2人は双六をしながら、お互いの昔からの因縁をいろいろと思い出すのだが、清盛は「双六遊びは今日で終わり。平安の世は終わり、これからは武士同士が覇を争う世になる。武士はもう王家の犬ではない」と言って立ち去る。後白河院は、「さようか」と言って清盛を去らせるのみ。

清盛は、頼朝を攻めるための策を盛国に語っているが、1月なのに「暑い」と口にする。西行は伊勢にある庵で読経しているのだが、そこにいきなり清盛の霊が現れる。清盛は熱にうなされて床についていたのでした。

次回予告では、清盛が死ぬだけでなく、弁慶の立ち往生までやることになるらしい。死ぬ前の回なので、清盛もいい感じに毒気が抜けてきた。といっても、枯れた感じではないので、来週はまた荒れてくれることを期待。西行はたぶん来週も出番がありそう。結局清盛の菩提を弔うのは西行になるのか。