平清盛 45話
「平清盛」45話、「以仁王の令旨」
清盛は頂点にたって大得意。さっさと高倉帝を下ろして、孫の言仁親王を位につけたいのだ。もごもご言っている盛国に、「どうせわしがやるんだから、さっさとやれ」と命令。清盛の下にいるのは、高倉帝と新しく関白になった基通、それに重盛亡き後の平家の棟梁、宗盛。基通と宗盛が二人で高倉帝に譲位を迫る。
これに不満なのが以仁王。30歳になっても、平家の系統につながっていないので全く相手にしてもらえない。八条院に泣きを入れている。八条院は、源頼政を呼びつけて平家打倒に協力するように言うが、頼政は全く取り合わない。
北条時政の館には、伊豆の目代、山木兼隆が来て、東宮即位のために租税を増やせと言いに来る。文句を言う政子に時政は時が迫っていると反乱に意があるようなことを口にするが、肝心の頼朝は、まともに矢を的に当てられないしまつ。
高倉帝は譲位して、安徳帝が即位。高倉院の最初の神社参詣を、清盛は強引に厳島神社にするよう命令。盛国はまずいなーという顔はしているが、主に不服は言えない。院の厳島参詣はあっさり朝議で認められるが、山門、寺門、興福寺が一緒になって不平を言う。宗盛は僧兵が襲ってくるとあわてているが、清盛はまったく問題にせず、さっさと都を福原に移せ、大嘗会は福原でやると一方的に宣言。清盛が昼から酒を食らっているところに、祇王、祇女の白拍子2人が参上。清盛は祇王を抱きかかえてまた酒を飲んでいる。
都ではこっちも昼間から酒を食らっているので、二位の尼が叱りに来た。宗盛はニヤニヤして、「この宴は心優しき重盛の冥福を祈るもの」と返答するので、二位の尼はあきれて帰ってしまう。さらに宗盛は、頼政の子、仲綱から馬を強奪し、馬を仲綱と名付けて辱めを。
福原の清盛のところには時忠が訪ねていくが、清盛は祇王、祇女を侍らせてデレデレしている。時忠もあきれるが、「あれは欲なのか、弔いのようにも見えるが」とつぶやくと、盛国は「それも含めて欲でございます。欲がなければ何も始まりませぬ」となげやりな態度。
頼政は仲綱と八条院のところに伺候し、平家打倒に加わることにする。八条院が呼んでいたのは新宮十郎行家。八条院は、以仁王に平家打倒の令旨を出させ、それを行家にもたせて諸国の源氏に触れ回れと命じる。以仁王の令旨は、現代語訳で読み上げられる。ここはちょっとかっこいい。以仁王は、自分を天武帝に擬して反乱を正当化してるわけね。
安徳帝の即位式が済み、清盛は祇王、祇女を侍らせて大得意。そこに新しく白拍子の仏がやってくる。清盛は、祇王を侍らせているが、新しいのが気に入った。仏が舞った後で、「戯れせんとや生まれけむ」の歌が流れ、清盛は仏を抱き上げてそのまま寝所へ連れて行ってしまう。