赤い糸の女 36話

赤い糸の女」36話


栃彦が芹亜の毒牙にかかりそうなので、気が気じゃない唯美。あんたも毒婦だけど。

その芹亜と徳須はとんでもない会話を・・・。
「そういえば今日の遥香、あんたを見る目が完全に女の目になってたわ。 」
「続いたり~途切れたり。 」
「あの女離婚をした後ずいぶん長い間男日照りでさ~、あんたみたいなカサノヴァに抱かれたら、もう狂っちゃうんじゃないの~? 」
「あんたを欲しくて欲しくてたまらないって目つきだったわよ。 」
「けどなー俺はあまりほしくな~い。 」
「あんたは遥香と結婚して、あの家の養子に入り込むのが一番いい身の処し方じゃないの。 」
「好き嫌いじゃないでしょ子供みたいなこと言って。相手は、資産家の跡取り娘なのよ? 」
「ど~もあっちの具合がな…俺はやっぱり唯美が一番いいな~。 」
「こんな疲れた夜なんかはよ、唯美の、キュートでいてグラマラスな体が欲しくなるんだよー。」
って、芹亜もとんでもないが、徳さんはさらにとんでもない。

栃彦が寝ていると聞いて、さっそく芹亜は栃彦にキスしにいく。後で薄目をあけている栃彦もとんでもない奴。そして、同じ手口でいしのようこは徳須にキスをするのだが、こっちははっきり起きていた。徳さん、完全にいしのようことやる気だ。

栃彦は、チェロを抱えて家に戻ってくるが(飲酒運転か?)、唯美は布団に寝そべって泣いている。
「芹亜は?さぞかし水を得た魚のように振舞ってたんでしょうね。 」
「彼女、唯美が言うほど悪い人じゃないよ、唯美が織ったコチニール染めの赤い着物着て。 」
「とっても綺麗に着こなして、唯美が織ったんだから大事にしてるって。唯美に友情を持ってるみたいじゃないか。」
ということで、栃彦はほんとに寝ていたらしい。

デイケアセンターでは、いしのようこが老人にもてもて。そしてまた例の「お菓子と娘」を歌っている。この歌、いしのようこはどこで覚えてきたんだろう。というか、いしのようこが娘の唯美に教えたのか。

野菜をデイケアセンターに卸に来た栃彦を捕まえて、送ってくれと頼む芹亜。芹亜は、横浜まで子供を引き取りに行くらしい。

ボケボケになった毬谷友子は、ボケたままで、いしのようこに、「あんた、バ~カバ~カ。 」と言っている。なにげにぼけているのか、正気なのか、微妙なのだ。唯美は、琴子先生から、栃彦が軽トラで、芹亜といっしょにいたから気をつけろと言われ、完全に動揺している。

いしのようこは、唯美と話をしながら、老人からもらったラブレターを読み上げて悦に入っている。あきれる唯美に、
「屁の突っ張りにもなりゃしない。このお豊さんは絶対陥落不能なお城なんだから。 」
「あたしの心に火を灯してくれた人だけを守って、生きていくの。 」
「熱く思えば熱く通じるのよ。あたしだけは、いつでもキッスオッケーの仲だって言ってくれたの。 」
「あたしとのラブを所長さんも、心から喜んで受け入れてくれてるってことよー。 」
「年齢の差を乗り越えた、「真」の恋愛なのよ。 」
「フランスならともかく日本じゃ中々無いことでしょ?それだけ特別な愛ってことよ~。 」
「女の愛を信じないで、一体何を信じて生きていけばいいの~? 」
「ようやくあたしは、人生の醍醐味というものを心ゆくまで味わっているんだもの。 」

一方、小沢真珠は、徳須が冷たくなったので、激しく徳須を問い詰める。
「遊びのつもりかもしれないけど、女の体に火をつけておいてそのまま知らん顔じゃすまないわよ~! 」
「一度だけでも抱いてやったんだから、ありがたく思えって言うわけなの? 」
「他の男だったら簡単に寝たりしないわよ、見損なわないでよ! 」
「「あなた唯美と出来てるのねー!」「よしてくださいよ!僕だってそんなに手早くないよー!」 
「口で言うだけだー!相手は亭主持ちなんだから、そんなに簡単に口説き落とせるもんじゃなしー。 」
「許さないわよ、あんな女と出来たら。殺すわあんな女! 」
「そんな恐ろしいこと言わないで、心も体もリラ~ックス、リラ~ックス。 」
「バ゙チ)このドンファン!!(バチ)え~ん(泣) 」
「抱いて、抱いてぇ!あなたのことが忘れられなくて、もうたまらないのよ~! 」
「じゃ、やりますか!ええとことんいきますか! 」
というわけで、真珠様は完全に性欲の虜になっている。徳さんを平手打ちしたら、徳さんからやり返されて泣いているあたりもなさけない。この辺の真珠様の台詞はまるっきり棒読みだが、これもわざとか?

唯美は、母親がイカれている件で、徳須を追及。ついでに徳須から、ソファーに押し倒されているが、はねのけて逃げた。そこに芹亜が自分の豚みたいにコロコロ太った娘を連れてやってくる。娘はソーセージをガリガリ食べているが、この娘も相当に微妙。

次回予告、また頭に血が上っている芹亜の姿が。栃彦は、いつ芹亜に食われてしまうのだろうか。たのしみでしょうがない。