赤い糸の女 30話

赤い糸の女」30話


道家を追い出されることになった唯美。小沢真珠は、「この女はねえ、麻衣子を落とし穴へ突き落とした悪魔よ!黄泉の国から来た死神よ!」とむちゃくちゃ言っている。そして、唯美が向かった先は、実母のいしのようこの家。あれ?栃彦のところに行くんじゃないのか。

いしのようこは、娘が帰ってきたと涙を流して喜んでいる。しかし唯美が栃彦のところに行ったら、栃彦からは、「どうしてまっすぐ家に来なかったんだ」と文句を付けられている。そりゃそうだろう。結局、いしのようこの家に、わざわざ栃彦が唯美を迎えに来て、忙しい時は電車で行くことになった。数ヶ月後、唯美は栃彦の家で下着姿でくっついているが、栃彦からはいっしょに暮らそうと言われている。そしてベチャベチャしゃべっている二人の向こうには般若の面をつけた小沢真珠が・・・。

いしのようこは、唯美に栃彦のことを問い詰めて、
「あんたの付き合ってる栃彦さんって、将来性のある人なの?…経済的にどうかってこと。 」
「女ってねえ、相手次第なのよ。ちゃんと稼いでくれる人じゃなきゃ、一生が台無しになるんだから。 」
「そうやすやすと結婚なんてしないで頂戴ね。やーっと親子水入らずの生活が始まったばっかりだって言うのに。」
と文句をつけている。そこに唯美はいきなりつわり。すると、いしのようこは・・・
 「唯美、妊娠してるの~?」「かもしれないわ。お医者さんに行こうと思ってたの」 
「あんな素寒貧の子供産んだんじゃたい~へんだ。すぐに降ろしなさい、さっさと処置しちゃいなさいよ! 」
とまたまたむちゃを。唯美は当然、「結婚します!」と宣言しているが・・・。

同じ頃、芹亜も妊娠。こっちもつわりで判明。ていうか、いまどきつわりが来るまで妊娠がわからないとか、ありえないでしょ。芹亜は、「間違いない、あの時の!あの時、診察室で。」と今頃気がついている。
「 そう、ビューティークリニックしむらの先生、唯美のパパよ。」 
「だから、お腹の子は、唯美の兄弟ってことになるんだわ~。 」
「唯美と同じ血を分けた兄弟。…こんな強いつながりって滅多にあるものじゃないわ。 」
「これこそ運命の赤い糸よ。産むわ、運命の赤い糸の子。見事に産んで見せるわ。 」

唯美と栃彦はよろこんでいるが、いしのようこは、薬局に「人工流産する薬をください」とか、すごいことを頼みに言っている。そして、琴子先生と小沢真珠は、
「ふん!簡単に子供ができるのね~。まるで野良猫同士の野合だわ~! 」
「あたしは三歳で子供と死に別れたというのに…死んだも同然じゃないの。」 
「栃彦とあなたが結婚してたら、あたしも楽だった。この家にも、立派な跡取りが生まれてたかもしれないのに。」 
「こんな不届きなことってあるかしら?許せない! 」
と理不尽な怒りを爆発させている。

今日はここまでだが、次回予告ではいきなり唯美が階段から落ちている。もうパーになるのか?