平清盛 33話

平清盛」33話、「清盛、五十の宴」


清盛は音戸の瀬戸の開削工事を決めさせて仕事に邁進。そうこうしているうちに五十になり、時子がその祝いの宴をしようと言い出す。しかし松山ケンイチが50と言われても…。

滋子は憲仁親王東宮になったので、すっかりエラくなった。後白河院の前で見事な舞を舞って、院も大満足。そこにやってきたのが、鳥羽院の娘で後白河院の妹の八条院と、後白河院の皇子、以仁王八条院は広大な所領を持っていて、けっこうな権勢があるので、それを振り回して自分の猶子である以仁王嫡流なので、親王宣下を出せとゴリ押し。滋子は、兄の平時忠を呼んで、平家の力で親王宣下を出させないように工作活動。以仁王は歯噛みをするが、どうしようもない。

清盛は、厳島神社を訪れて平家の力で神社を修築すると宣言。社家の佐伯氏=温水洋一はありがたく平伏。この修築も瀬戸内海を支配して宋船貿易を握ろうという平家の計画の一環。

清盛の五十の宴には、源頼政とか、常盤(と、その子の牛若)とか、清盛の弟、忠度(いまごろ現れたのか?)とか、いろんな人物がやってきて祝いを述べていくが、そこにやってきたのが摂関家の基房と兼実。厳島神社の修復を邪魔するために、「修復は天皇家摂関家の特権で、平家ごときがやることじゃないでしょ」とイヤミを言いに来た。で、平家に教養がないことを暴露したいために、歌舞と和歌で勝負だというわけ。

基房が舞を舞うのに、平家からは重盛と宗盛が舞ってみせる。次に兼実が和歌で挑んでくる。これに歌で返すのが、来たばかりの忠度。クマのようにひげもじゃのくせに歌は達者。基房がなおも社殿改修で文句をいうので、清盛は海上に張り出した画期的な設計の社殿の計画図を見せる。基房と兼実は恐れ入って退散。

清盛は上機嫌で、自分で舞を舞い、この日が終わるのが惜しいと言って扇で夕日を招き返すと、夕日がほんとに戻ってきた(と、みんなが思った)。院も摂関も清盛の威勢に驚愕しているところで、清盛はいきなり倒れてしまう。


音戸の瀬戸開削と、厳島神社修築の広島関連エピソードをまとめた回。夕日を招き返すエピも入ってるのね。しかし清盛、五十と言われても、松ケンが全然老けメイクではないので、実年齢にしか見えない。これでいいのか?NHKは清盛が死ぬまで松ケンにこの顔で通させるつもり?昔の新平家物語の時の仲代達矢はちゃんと年に応じたメイクで演じていたはずだが…。それに清盛は出家して僧形になるはずだが、それでもこの顔にかつらを被せるだけで済ますのか?

以仁王、牛若という後で出てくる人物を顔見せし、摂関家のイヤミを退けて、後の回への伏線をしいておくのも今回のしごと。まだ3分の1残ってるから、先は結構長いのだ。