柳生一族の陰謀(TV版) 36話

柳生一族の陰謀」(TV版)36話、「烏丸少将の最期」

柳生一族の陰謀」もいよいよあと4話。最終3話は、柳生但馬守と十兵衛の対決話なので、通常のお話はこれが最後。烏丸少将は今回限りで退場ということなので、とにかく見なければ。

まずは後水尾天皇と和子の間に生まれた内親王がさらわれてしまいましたというおはなし。所司代は和子の前に帝の寵愛を受けていた女官を拷問して白状させようとしている。なぜか但馬守は、内親王の身を案じて京に来ていましたという設定。

烏丸少将は屋敷でヘラヘラ飲んでいたところに、但馬守が訪問してくるが、あいかわらず「ホッホッホッ」で知らぬふり。但馬守は裏に烏丸少将がいると睨んで脅しに来たのだ。十兵衛は知らせを受けて江戸から京に急行。それを聞いた烏丸少将、「あのにっくき片目殿、こんどこそ首をはねてやらねばの」と、まるっきりやる気になっている。

烏丸少将は、今度は自分から但馬守を訪問。条件として、「内親王の即位をとりやめる」「公家諸法度を撤廃」とむちゃなことを言い出す。返事が諾なら、書面に認め、翌日十兵衛を使者として持って来いという。自分たちが犯人だと認めるようなことを言っていいのかね。

但馬守は、内親王の所在がわかった時に救い出せるのは十兵衛だけだから、使者には十兵衛ではなく茜をたてると言い出す。十兵衛は茜が可愛いので反対。しかし茜本人はどうしても行くという。茜は、十兵衛への思いを抑え切れないので、死んでもいいと思っているのだ。そこに、柳生家の爺が、「茜はほんとうは但馬守の子ではなく、但馬守が決闘で倒した相手の子で、十兵衛は実の兄ではない」と言い出す。ありゃりゃ。そういうことだったのか。

しかも茜は十兵衛に面と向かって「茜を女にして」と迫ってくる。十兵衛は「バカもん!」と一喝。ここ最近の話は、茜が「兄様好き好き」光線を発していたのだが、こういうことになったとは。

十兵衛は、女官の扇子が烏丸少将のものと同じだと気が付き、女官の正体を暴く。しかし、扇子に「烏丸」って書いてあるとはどういうことだ。いちいち名前なんか書くわけないだろう。

烏丸邸に使者として出向いた茜は、落とし穴に落ちて人質にされてしまう。十兵衛は女官に内親王の居所を吐かせて、鞍馬に向かう。変なお面をかぶって変装した柳生一族は茜と内親王を救いだすが、ここで十兵衛と烏丸少将が対決。ぎりぎりのところで、烏丸少将は斬られてしまいました。あーあ。

しかし安堵する但馬守のところに、松平伊豆守からの書状。「十兵衛は知りすぎたので邪魔。斬ってしまえ」という命令が。これで最終3話の親子対決になっていくわけね。

個人的にはせっかくの烏丸少将の最後なので、もうちょっと見せ場を作って欲しかったから、そこがざんねん。まあ成田三樹夫は映画以上にたのしませてくれたので、とにかく感謝。