平清盛 31話

平清盛」31話、「伊豆の流人」


頼朝は伊豆でのんびり流人生活。それにしても、頼朝役の岡田将生はかっこいいな。まあ、年上の役者のほとんどが消えてしまい、残っているのは若くてかっこいいのばっかりだが…。

一方清盛は、宋船をより都に近い港に呼び込むため、大輪田の泊を造成し、途中の瀬戸も開削するという大計画を発表。重盛は「勅許は簡単にはおりない」と消極的だが、清盛は問題にしていない。

二条帝にはやっと皇子が生まれ、ほくほくしているが、二条帝の後白河院に対する憎しみは強まるばかり。清盛は、後白河院に対して蓮華王院を寄進して、代わりに重盛を参議に昇進させるが、二条帝へのあいさつに出向いた際に、重盛は帝に蓮華王院への参拝を勧める。不機嫌な二条帝を前に、清盛は重盛を厳しく叱責。なんとか後白河院と二条帝の間を和解させたい清盛にとっては、重盛の献言は余計な一言。

二条帝の健康は急に悪くなり、位を生まれたばかりの六条帝に譲ってあっさり頓死。後白河院は、生前二条帝が言うことを聞かなかったのを恨み、叡山の僧たちを引き連れて、二条帝の葬儀に乗り込み、騒がしく読経をさせる。あまりの振る舞いに、清盛は切れて後白河院を面罵。「あなた様は、昔と同じ子供だ」とか傲然と言ってのける。後白河院は、「朝廷から政治を乗っ取るつもりだろうが、そうはイカンよ」とニヤニヤしながら引き上げていく。ここから清盛と後白河院のにらみ合いになっていくわけねー。

重盛はこの様子を見て、清盛が「修羅の道」を歩んでいくことを知り、父を支えることを決意。清盛は、後白河院への遠慮ない態度が摂関家から評価されて大納言に就任。出世の道を驀進するのでした。

和久井映見池禅尼は今回で退場。この人も初回からの出演者だったのね。あと、頼朝は伊豆で伊東祐親の娘とデキていた。


清盛、どんどん主役の風格が出てきた。松山ケンイチいいなあ。中井貴一に勝てるとは言わないが、重盛とのやりとりは、忠盛と清盛のぶつかり合いを彷彿とさせる。キチガイ後白河院もいい味だしまくり。子供っぽいところ、世を拗ねた態度、権力欲と傲慢さがいろいろと揃っていて、清盛の敵役にふさわしいイカレ方。

来週は放送休止で再来週はいきなり太政大臣まで行ってしまうらしいので、ペース早い。常盤を囲ったり、祇王や仏御前を寵愛するエピソードは出ないのか?まあ、権力者なんだから、やりほうだいやりまくってほしいが…。