柳生一族の陰謀 16話

柳生一族の陰謀」16話、「夜霧に鬼女が笛を吹く」

丹波篠山藩は、苛斂誅求が厳しく、領民は苦しんでいた。藩主は幼君だが、それを後見して実質的に藩政を牛耳っているのは、大御台依子(弓恵子)。これが烏丸少将の妹である。

十兵衛は、藩政を糾すために篠山に乗り込もうとするが、柳生但馬守は「これは烏丸少将の罠だ」ときびしく止める。

それでも十兵衛は、篠山藩に乗り込んでいき、城中で「たたりの間」と言われている開かずの間を無理やりあけさせて入り込む。烏丸少将も現れて、もし何も出なかったら腹を切れと十兵衛に強要。十兵衛が開かずの間に上がりこむと仏像以外は何もない。ささあ腹を、という烏丸少将に十兵衛が刀で壁を突き崩すと、そこから出てきたのは行方知れずになっていた幼君の実の母親でした。

狂乱する大御台依子が十兵衛に迫ってくるが、これを斬り捨てたのはなんと烏丸少将。「乱心した妹は兄が斬り捨てたと、所司代どのにお伝えくだされ」と言い捨てて、少将は去っていくのでした。


あんまりおもしろい話じゃなかったが、烏丸少将が兄妹で活躍というめずらしい設定。壁に塗り込められた幼君の母親が、生きているのも同然の姿で現れたのはご愛嬌。最後に少将は、妹を埋めて柳生への復讐を誓っていた。がんばれ少将!