平清盛 23話

平清盛」23話、「叔父を斬る」

清盛は、叔父の忠正を斬れという信西に必死で反論し、前例がどうのとごねるが、信西に故事を持ちだされて一蹴される。清盛は成親にも頼みに行くが、これもムダ。平氏一門で評議にかけるが埒が明かない。結局清盛は、自分で忠正に死罪を告げる。忠正は従容として受け入れ、清盛におまえが斬れと言う。

混乱しているのは義朝も同じで、信西に頼みに行って、「清盛は叔父を斬るよ」と言われると、家に帰って妻の由良御前を叩いたりしている。為義は、そんな義朝に殿上人になったことを褒め、重代の太刀「友切」で斬ってくれるように頼むのだった。

斬首の日、刑場には西行も来ていた。清盛は、ほんとに自分で太刀を取り上げる。おいおい、一門の棟梁が処刑人のマネなんかするか?家人がやるだろう。しかし、忠正は繰り返して斬れと叫び、とうとう清盛は叔父といとこたちを斬る。

義朝は、斬る段になると泣き崩れて刀を振るえない。結局家人の鎌田正清が刀を取り、為義とその子たちを斬っていく。

信西は、家人に「ほんとは忠正はどうでもよく、摂関家の家人である為義を斬るのが目的だったが、為義だけ斬らせて忠正を斬らないわけにはいかないので、しょうがなくやらせたのでしょう」と言われて、黙って涙。

後白河帝は清盛を呼んで、勲功を褒める。武士嫌いの関白忠通さえ、清盛に盃を賜う。後白河帝は白拍子に舞を舞わせ、清盛は怒りを抑えて平伏する。宴のあと、悔しさにくれる清盛に、信西はこれからともに世を変えようと言葉をはげます。

義朝と由良御前の子、鬼武者は、祖父と叔父たちの処刑を見て、父に元服を願い出る。

清盛は、一門を集めて平氏は一蓮托生と宣言するのでした。



豊原功補小日向文世は、斬られる前にいい芝居をした。この二人を斬るために一回分使う価値は十分にあった。信西に涙を流させる芝居はいらなかったと思うけど…。考えれば、この回の登場人物は、後白河天皇、関白忠通と清盛以外はまともな死に方をしてない人ばっかりだ。しかし、たしか斬られた為義の子らには本物の子供もまじっていたはずだが…。NHK的には子供を斬るのはまずかったのかな?バンバン斬ってほしかったが。