平清盛 20話

平清盛」20話、「前夜の決断」

今週と来週で保元の乱。前半のハイライトだからここで盛り上げてもらわないといけないが、そこそこおもしろかった。

上皇方と天皇方はそれぞれ兵を集め始めて、戦は必至となる。清盛は、恩賞を引き上げるために当分旗色不鮮明の方針を決める。

義朝は早々に天皇方につくことを決定。これで為義とは手切れとなる。為義には鎮西八郎為朝が駆けつけ、意気は大いに上がる。義朝には家人の鎌田正清もつくことをためらっているようなしまつ。一方、後白河帝や崇徳院の近臣は、清盛がどちらにつくか、心配でしかたがない。

後白河帝は清盛を呼びつけて、「恩賞を釣り上げるつもりだろうが、戦が終わってもただの犬として使うだけだ」と放言。清盛は、「戦にも、後白河帝にも勝つ」と言い放つ。結局清盛は、武士の力を理解している天皇方につくことを決める。

清盛の決定にもかかわらず、弟の頼盛は亡くなった家盛のようになりたくないと言い、上皇方につこうとする。平氏六波羅の館に集まっていた時、頼盛は、兵を集めて上皇の陣に参じようとしたが、それを止めたのが叔父の忠正。忠正は頼盛を押し留めて、自分が上皇方につく。頼盛に託した伝言は、「おまえとわしの間に絆などない」というもの。

平氏は忠正以外は、清盛につき、源氏は鎌田正清らが義朝についた以外は為義につく。やっと両軍が打ち揃って、いよいよ戦というところでおわり。


清盛が集めた軍勢が300騎ということになっている。史実がそうなっているのだから当たり前だが、画面を見てもあきれるほど兵が少ない。直属の家人、郎党と近郊にいた者しか集められなかったということか。清盛以外の武士はそれより少ない数しか集められていないし、上皇方はそれより少ないのだから、ほんとうに少ない人数での取り合い。内乱の始まりなどそんなものか。

清盛は、完全に棟梁らしくなり、アホっぽいところもほとんど消えた。これからは忠正を斬ったり、信頼、義朝と駆け引きをしたり、いろいろとすることが多いのだ。それにしても、天皇方の黒幕のはずの信西がそれほど活躍してないのはちょっとどうよ。たしかにこれで信西が大活躍では、清盛はただの爪牙で存在感が薄くなってしまうから仕方がないけど…。